短編小説|遠回りの正解/詩のような物語
あのとき選ばなかった道が、
ずっと胸の奥で、静かに呼吸していた。
間違えたかもしれない、
遅れているかもしれない、
そう思うたび、足もとは少し揺れたけれど、
迷った分だけ、景色は増えていった。
立ち止まった時間も、
引き返した午後も、
何も生まなかったわけじゃない。
ちゃんと、選び直す力を育てていた。
最短じゃなくてもいい。
一直線じゃなくてもいい。
遠回りした道の上でしか、
拾えなかった言葉がある。
だから今日、ここに立っている。
迷いながら選んだこの場所を、
私はそっと肯定する。
それが、
私なりの正解だったと知るために。
【詩のような物語】という、小さな物語たちを紡いでいます。
もし、今日の物語が、あなたの心にふれていたら
──それだけで、うれしいです。ありがとうございます。
これからも、日々の光や影を、そっと言葉にしていきます。
🌸【詩のような物語】🌸
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