心から楽しいと感じる時間。それは「歌うこと」ハッピーライティングマラソン#24(前編)
わたしにとって心から楽しいと思えるのは、やっぱり「歌うこと」だと思うのです。
時々その気持ちが曇ることもあるけれど、それでも原点に立ち返ると、いつもそこに戻ってきます。
高校生の頃、演技や歌、バレエ、ジャズダンスのレッスンに通っていて。
卒業後に足の怪我の治りが悪くて、いったんその道は断念したけれど、数年後、アメリカのカレッジで教員のインターンをして、仕事としてのキャリアを積もうと思い始めた頃、
ふと「好きなことを持ち続けるのも大事かもしれない」と感じたのです。
歌か、踊りか、演技か──。
長く続けるなら「歌」だよね、と思ったのは、一人で心のままに歌うときの、あの圧倒的な開放感を手放したくなかったから。
帰国して今の家に落ち着いた頃、夫婦で楽しめる趣味として通い始めたのが、地元の区で活動しているアマチュアのオペラ団体。
「地元で友達ができたらいいな」という軽い気持ちで始めたその場所で、今に続く出会いがいくつもありました。
そこから音大入学までお世話になる先生に出会い、
受験勉強の一環で通ったソルフェージュの先生の門下生だったピアニストと出会い、
入学後は同期や近い代の友人たちと出会い、卒業した今も再会すれば懐かしく、舞台でも支え合う仲になりました。
音大を出てからも、初対面のピアニストさんと話してみたら、実は同じ音大の出身で──という偶然からご縁が深まることも。
たった一人で心のままに歌う開放感から始めた「歌うこと」が、
いつの間にか、「もう一人の音楽仲間」と一緒に音を紡ぐ時間へと変わっていった。
レッスンや練習、本番を通して築かれる信頼関係。
音楽を作る中で自然に生まれるやり取りや呼吸の一致。
それは、舞台の達成感と同じくらい、わたしにとって大切なものになった。
もちろん、本番の充実感があるからこそ感じられる喜びなのかもしれない。
けれど、「音楽を作る仲間がいること」そのものが、歌うことの楽しさを支えてくれているのだと思う。
そんな体験を、来週のオーディションを控えて改めて感じることがありました。
その話を、後編で少し書いてみたいと思います。
💬後編「オーディション前に気づいた、大切なこと」に続く
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