「心がふっと温かくなった出来事は、どんなことでしたか?」ハッピーライティングマラソン #19
10月のテーマは
「わたしの“豊かさ”を見つめてみよう」 です。
実は今回のお題は、すぐには書きたいことが思い浮かびませんでした。
そういうときは、すでに投稿されている方の記事を拝見して、
「同じようなきっかけが自分の中にもあっただろうか」と思いを巡らせるようにしています。
そうして記憶をたどるうちに、いくつもの出来事が浮かんできました。
どれも“誰かとのつながり”や“自然の美しさ”を通して、心がふっと温かくなった瞬間です。
祖母と迎えたお盆の夜
まだ幼稚園の頃のお盆の話。
祖母から「お盆には亡くなった人の魂が帰ってくるの。今日は天に帰っていく日なんだよ」と教わりました。

わたしが生まれた時にはすでに他界していた祖父や親戚の方たちの魂が帰って行く──。
幼い私はその言葉を疑いもせず信じて、夕暮れの空に向かって懸命に手を振りました。
この思い出を今でも時々思い出すのは、
霊感のある方や占い師さんに見ていただく機会がある度に
「あなたはご先祖さまの魂に強く護られている」と言われるから。
その度に、あのときの幼い自分が、
純粋な気持ちで祖父たちの魂を見送っていた光景が蘇るのです。
初めて見た天の川
小学4年生の林間学校の夜。
初めて見た満天の星と天の川の美しさは、今でも忘れられません。

まるで空に手が届くんじゃないかと思うほどの近さで、
あの瞬間、世界はなんて広いんだろうと胸がいっぱいになりました。
音楽仲間の言葉
声楽家にとって、ピアニストはかけがえのないパートナーです。
「声楽のソロは、歌い手ひとりではなく、ピアニストとふたりで一人」とも言われるほど。

これまでたくさんのピアニストとご縁をいただいてきましたが、学生時代からの友人とは、今も長くつながっています。
ある日、10年以上続く共演を振り返りながら、
「どうしてこんなに長く続いているんだろうね」と話したことがありました。
そのとき、彼が言ってくれた言葉。
「それは、あなたの音楽が好きで、
声が好きで、人柄が好きだから。
気持ちがなければ、自分は引き受けられない。」
共に音楽を作る仲間として信頼してきましたが、その思いを言葉で伝えてくれた日のことは、今でも心に残っています。
エジプトの星空の下で
コロナ前に訪れたエジプトの旅は、カルチャーショックの連続でした。

深夜未明から始まる祈りの声。
途中下車しながら何日もかけてナイル川を進むクルーズ船。
写真でしか見たことのなかった遺跡の数々。



中でも忘れられないのが、
ツアー仲間と現地ツアーガイド&インストラクターとの誤解から、長時間にわたる話し合いになった野外パーティーの夜のこと。

最初は険悪だった空気も、時間をかけて少しずつ歩み寄り、妥協点が見えてようやく笑顔が戻った頃。

ふと見上げたテントの後ろの夜空には、
静かにまたたく星々が広がっていました。
異国の風の中で見たあの星空は、今も心に残る温かな記憶です。
最後に
「心が温かくなる出来事なんてあったかな…」
最初はそう思っていました。
けれど、他の方の記事を読むうちに、
自分の中にもたくさんの出来事があったことを思い出していきました。
今、同じように「思い付かないな」と感じているあなたにも、
きっと気付いていないだけで、温かな記憶がたくさんあるはずです。
それを思い出して、言葉にしていくこと。
それが「自分の中にある豊かさを見つめる」ことにつながるのだと思います。
今回のお題は、思い出すまでに少し時間がかかるかもしれませんが、
振り返ってみれば、大切な思い出がいっそう大切になる、
そんな素敵な体験が待っているはずです。
忘れられないあたたかな記憶に、あなたも触れてみませんか?
ハッピーライティングマラソンに興味を持たれた方は、
こちらの記事もぜひご覧くださいね。
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