言葉が届く/届かない。それだけで舞台体験は変わる?
週末、神奈川芸術劇場で「こどものためのオペラ」と人形劇の映像上映を観てきました。
前半のオペラでは、神奈川のこどもたちが出演。身体表現がとても巧みで、こどもって本当にすごい! と何度も感嘆しました。
けれど歌が始まった瞬間、ふと「これは何語で歌っているんだろう?」と戸惑いました。
アフタートークで「世界共通言語として英語を使っている」と知り納得したものの、実際には歌詞の多くが聞き取れず、言葉が届かないもどかしさを感じたのです。
もちろんこれは出演者の力不足ではなく、英語を舞台で響かせる発音・ディクションの難しさを改めて実感させられる経験でした。
ほんの少し混じった日本語の台詞はとても明瞭に伝わってきただけに、言葉の響きが観客の理解や没入にどれほど影響するかを強く感じました。
後半の人形劇映像では、同じ英語でも台詞や歌詞が明瞭で、すっと物語の世界に入ることができました。比較することで、「言葉が届く/届かない」が観客体験を大きく左右することを改めて意識しました。
オペラ歌手はイタリア語やドイツ語などを舞台で響かせるための発音を学びます。
意味が分からなくても「何語か分かる」「音として心地よく届く」ことで、観客は安心して作品世界に身を委ねられるのです。
今回の体験は、わたし自身も舞台に立つとき「言葉の明瞭さ」を決して軽んじてはいけない――そんな戒めとなりました。
こどもたちの瑞々しい表現や演奏の力に支えられた舞台を通じて、観客に言葉を届けることの大切さを改めて考えた、そんな週末の鑑賞体験でした。
みなさんは、舞台や演奏を観るときに“言葉が届く/届かない”で印象が変わったことはありますか?
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