少しずつ戻ってきた日常のこと
GWが明けて、少しずつ日常が戻ってきたように感じています。
わたしも連休前に退院して、先週は2回に分けて術前検査を受けに病院へ行ってきました。
思っていたより長い「術後」
先生から手術や術後の話を伺ったり、自分でも調べたりして
胆嚢切除のための腹腔鏡手術自体は比較的身体への負担が少ない手術ではあるけれど、
「術後は思っていたより養生の時間が必要なんだな…」
ということを、少しずつ実感しています。
腹腔鏡手術はお腹に数箇所穴を開けて行うので、傷が塞がるまでは腹筋に負荷のかかる動作を控える必要があるそうで、
となると、もちろん歌うことにも影響が出てきます。
胆嚢炎は切除が第一の選択肢で、切ってしまえば再発の心配はなくなるそうです。
実際、経験者の知人からも
「身体への負担はそこまで大きくないよ」
と聞いていたのですが、
歌う人にとっては、「手術した後」が大変
ということが判ってきて、
わたし自身も初めて気づくことがたくさんありました。
入院や手術までは想像していても、その後しばらくは身体を休ませる必要がある。その間は運動はもちろん腹筋を圧迫する動作は控えなくてはならない
というところまでは頭が回っていなかったのです。
前回の入院は本当に急なことで
旅の予定はキャンセル。オペラの本番、オーディションも辞退しなければなりませんでした。
今回は、予め計画できる手術入院だからこそ、本番の日程と再発リスクのバランスを考えながら、6月の《半神》の再演後の日程でお願いすることにしました。
稽古と再発リスクのあいだで
週末には《半神》の稽古に合流し、日曜日からは8月公演《黒蜥蜴》のコレペティ稽古も始まっています。
本当は8月の《黒蜥蜴》の公演後まで手術を延ばせたらいいのですが…
ただ、もし稽古期間中に再発して再入院することになると、両方の公演に影響が出る可能性もあります。
急な病変が起きないように気をつけて過ごしていても、不測の事態は誰にでも起こりうること。
実際、手術日程の延期を申し出ていなければ、今日にはもう再入院して、明日手術を受けていたかもしれないのです。
稽古や本番、そして再発リスク。
そのギリギリのバランスを取りながら、今後の日程を決めています。
歌うためのトレーニングは、退院後しばらくは控えることになりそうですが、それでもまだ《黒蜥蜴》の本番まで2か月近く残されています。
焦らず日常生活を整えながら、無事に本番まで辿り着けるように準備していきたいです。
久しぶりに会えた昔の仲間
そしてこの週末は、もうひとつ嬉しい時間がありました。
わたしがまだ音大に入る前、会社勤めをしながらオペラ研修所に通っていた頃からの同門の友人と、久しぶりに会うことができたのです。
彼女は4月の《ザ・芸者》にも応援に来てくれていたのですが、一緒にコンサートに出演したり、舞台を観に来てもらったりすることはあっても、ゆっくり食事をしながら話をする機会は意外と少なくて。
もしかすると、こうして落ち着いて会うのは15年ぶりくらいかもしれません。
あの頃は、とにかく前に進むことに必死でした。
仕事をしながらレッスンに通って、時間もお金もやりくりして、それでも「歌いたい」という気持ちだけで走っていた時代。
そんな時間を一緒に過ごしてきた仲間と、今こうして穏やかに近況を話せることが、とてもありがたく感じました。
病気になってから、「今まで通りに頑張る」だけでは続けていけないことを、少しずつ実感しています。
だからこそ、これからは身体を整えることも、人との時間を大切にすることも、どちらも後回しにせずに過ごしていきたいです。
焦らず、少しずつ戻していこうと思います。
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