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【稽古日記5】三島由紀夫原作《サド侯爵夫人》再演へ

稽古日記と、ここ数日のあれこれ

いま、沖縄・首里城のほど近くに滞在しています。エアライン&ホテル修行も兼ねての滞在ですが、この一週間はオペラの稽古と相続手続きという、心身ともにヘビーな2本立て。

実は、いま取り組んでいるのは三島由紀夫原作・青島広志作曲のオペラ《サド侯爵夫人》。5月に再演を控えており、稽古が再び本格的に動き出したところです。

そんな大切な時期に、相続税の申告期限も迫り、姉妹での意見の食い違いから一時はかなり険悪な空気に。調停までした仲ですから、決して円満とは言い難く…。しかも、夫側の親戚に税務を依頼しているため、彼を巻き込まずには進まない事情もあり、心労が積み重なっていきました。

そんななか再開された《サド侯爵夫人》の稽古。

この作品は、三島文学の精緻な言葉と、青島先生による知的でドラマティックな音楽がぶつかり合う異色作。
昨年5月の上演で大きな反響をいただき、今回はその再演です。稽古期間も残り少なくなり、昼組・夜組合わせて4回の立ち稽古と各1回の通し稽古を経て、いきなり本番へと突入します。正直、これは挑戦です。

それでも初回の上演を経て、音楽はしっかりと身体に染み込んでいる。だからこそ今回は、前回よりも深く、この作品の核心に迫れる舞台になる――そんな手応えを感じています。

稽古の合間には、相続の対応も続きました。代償相続をした姉妹2人に申告義務があると判ったのが、確定申告の期限直前。
ギリギリのタイミングで税理士さんに連絡したものの、他の手続きに戸籍関係の書類の原本を提出してコピーが手元に残っていないという事態に。誰が取りに行くかで再び揉めて、つい先ほどまでLINEで応酬…。

結局、一番文句を言っていた次女が取れる書類を取得して税理士事務所に原本を郵送、実家にもコピーを送ったとの連絡があり、ようやく事態は収束。あの極度の疲労感は、やっぱり心労から来ていたんだなと実感しました。

これでようやく、オペラに気持ちを集中できそうです。

この《サド侯爵夫人》という作品。静かに、しかし圧倒的に濃密な人間ドラマが息づいています。舞台上では6人の女性だけが登場し、姿なき「サド侯爵」をめぐって、愛と自由、犠牲と信念の意味をめぐる対話が交錯します。

この作品に参加できることは、表現者としての大きな喜びであり、同時に覚悟を問われる挑戦でもあります。限られた稽古の中で私たちがどこまでこの作品を深化させられるか、その一瞬一瞬をぜひ、劇場で目撃していただきたいのです。

きっと「こんなオペラ、初めて観た」と思っていただけるはず。
これは、見逃してはいけない舞台です。

***

公演情報

東京室内歌劇場スペシャルウィーク2025
オペラ《サド侯爵夫人》


原作:三島由紀夫
作曲:青島広志
演出:太田麻衣子

2025年5月12日(月)
13:30 開演(昼公演)
入場料:4,500円


重厚で知的、それでいて鮮烈。
言葉と音楽がぶつかり合いながら、美しく緊張感のある時間が生まれるオペラ。
劇場という密室で、その濃密な対話に立ち会ってみませんか。

ご来場・お問い合わせをご希望の方は
こちらのフォームから

※平日昼のご来場が難しい方へ
5月10日(土)夜には同じく東京室内歌劇場スペシャルウィーク内の公演《修道女アンジェリカ》のオペラ公演もあり、わたしも出演します。
よかったらこちらもご検討くださいませ!

2作品の詳細について記事を書いています。こちらもぜひご覧ください。


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