エッセイ 庭の壺
家の庭には何やら高そうな壺が転がっている
僕が生まれる前の話
祖父はあまり働きもせず酒ばかり飲んでいた だから家にお金なんて全然無いのだけれど ある日いきなり祖父がいい物だからと壺を買って来た
祖母は頭の中で怒ったらしいが時代もあり祖父には逆らえなかった
それから約40年
祖父が死んだ後
庭に無造作に転がっている壺を見付けた
祖母に尋ねると
祖父への仕返しだと言う
40年前 祖父が壺を買って来たその日に死んだら庭に捨ててやると心に誓ったそうだ
壺の値段は気になるが祖母が元気なうちは
庭に捨てておく方が良いだろう
