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nohohonsonoe
あの子の笑顔
あの子の笑顔
少し怒った顔で、それでも笑いながら私を叱ってくれた。
その声は、優しさそのものだった。
あのとき私は救われていたのだと思う。
沈みかけていたところを、何でもないように引き上げられた。
あの子は本当に幸せだったのだろうか。
無理をして笑っていただけなのだろうか。
今ではもう確かめようがない。
気づけば、あの子の笑顔は消え、
私の笑顔もどこかへ落ちていた。
残っているのは、あの一瞬だけだ。
離れていても繋がっているなんて、都合のいいことを考えてしまう。
もう届かない場所にいるのかもしれないのに。
それでも私は笑おうとする。
思い出にすがるように、口角を上げる。
この歪んだ笑顔でも、どこかで生きているあの子に届くだろうか。
それとも、あの笑顔はあのときだけのものだったのだろうか。
もう一度だけ、確かめたい。
