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憧れの人が童貞を卒業した

高校一年生の頃、バキ童チャンネルに出会った。
当時は登録者もまだ10万人に到達していないくらいだったと思う。
おすすめ動画をスワイプしていてこのチャンネルの名前を目にした時、正直めちゃくちゃ舐め腐っていた。「あ〜、街頭インタビューでバズったのにあやかってSNS始める典型的な一発屋ね」と。
一度再生ボタンを押したら度肝を抜かれた。
一番最初に観た動画は確か「バナー漫画を語ろう」だったと思う。広告で見慣れた顔が並んでいて、引き寄せられる様に動画をタップしていた。

「広告のバナーでよく見る漫画」という誰もが知ってるけど、でもあえて話題に上げようとは思わない絶妙なニッチに目をつけて、しかもこれだけ楽しそうに語れる人達がいる、というのが衝撃だった。それからマンガの台詞のルビ当てクイズや、AIと交互に小説を書いてバキ童を掘らせる動画を見て、この2人の紡ぐ言葉に、掛け合いに、何度も笑顔にしてもらった。ぐんぴぃがクレヨンしんちゃんの「ダメダメのうた」を歌い出す下りや、土岡の小説の剛田が全裸になる下りが好き。
「北九州でヤクザに拉致された話」や「ブックオフで全国一位になった話」を観れば分かるように、あの街頭インタビューは決して彼にとって人生で最大のハプニングだったのではなく、波瀾万丈なストーリーの一部に過ぎなかったのだ。本当に面白い人は、やっぱり神に愛されてる。
自分が失敗した姿を、情けなくて誰にも見せず隠したくなる姿を、皆の笑いに変えて楽しそうに話す姿が本当にカッコよくて、冗談じゃなく本当に自分もぐんぴぃのような人になりたいと思っていた。鬱になった時期、「人生」の動画や、春とヒコーキチャンネルでぐんぴぃが傷心している土岡を海に連れて行く動画は擦り切れるほど観て、いつか自分もこんな日々を笑って話せる毎日を送るんだ、と生きる勇気をくれた。その人が、今一つの壁を破って、新しい道を歩み出したと言うことが、本当に嬉しい。
報告動画のコメント欄を見て、みんなぐんぴぃの卒業に対してショックを抱いていたのに少し驚いた。自分は初めて動画を観てから「バキバキ童貞」ではなく「ぐんぴぃ」として彼を見ていたので、童貞という一つの要素が消えたところでアイデンティティが消えたなんて思わなかったし、今や登録者も200万人近くいる時点で、彼自身の魅力にほとんどの人が気付いているだろうと思っていたから、未だに「童貞」という括りで彼を見ていた人があれだけいたというのが少し歯痒く感じた。でも、いいんだ。みんなそれだけ彼のことが好きだっていう証明なんだから。
チャンネル名に「バキバキ童貞」と銘打ってるだけあって、これからも活動を続けるべきなのか、というところについては賛否が集まるだろうけど、自分はこれからも同じように、春ヒコのお二人とスタッフの皆さんの掛け合いをずっと見ていたいと思った。改めて、おめでとうございます。

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