戦略を考えると、オエッと拒否反応が出る話
戦略を立てたり、
売り込みのことを考え始めると、
私はだいたい、オエッとなる。
比喩じゃなくて、本当の本気で。
喉が、首を絞められた様に苦しくなって。
頭は動いているのに、
身体だけが完全に拒否反応を示してくる。
昔はこれを
「やる気がない」
「甘えている」
「覚悟が足りない」
と思っていた。
でも、長いこと自分を観察してわかった。
私の場合、
先に計画的に考えてしまうと、感覚が死ぬのだ。
頭で納得できる道筋を作った瞬間、
なぜか手が止まり、絵が描けなくなる。
それでも無理やり描こうとすると、
とても苦労するし描いてるものに違和感が出てくる。
逆に、
よくわからないまま動き出した時の方が、
あとから振り返ると、ちゃんと辻褄が合っている。
寄り道して、
無駄なことをして、
途中で全然関係ないものにハマって。
それが私という人間なのだ。
その結果、
最短ではないけれど、
なぜか一番納得するところに辿り着いている。
私はずっと、
計画が立てられない自分を欠陥品だと思っていた。
でも今は、こう考えている。
これは性格でも根性でもなく、
順番の問題なんじゃないか、と。
「考えてから動く」人もいれば、
「動いてから意味が結ばれていく」人もいる。
私は後者だっただけ。
だから今日も、
東京の画廊に売り込みになんて行かないし、
公募展のスケジュールも立てていない。
その代わり、
その日の身体が「いける」と言った方向に、
静かに足を出す。
あとから、
「あ、ここに来るためだったのか」
と気づくことが多いから。
戦略を考えるとオエッとなるのは、
私にとっては
「そっちは違うよ」という
身体からのサインなのだと思う。
ようやく最近は、
それを無視しなくて良くなった。
そんな自分に心底ホッとしながら、
今日もまた、
一体何のために書いているのか謎だけど、
この文章を残しているのだ。
