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不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方(中村恒子、奥田弘美:著)を読んで



内容

92歳の精神科医である中村恒子さんと、54歳の精神科医・産業医である奥田弘美さんが、対話形式で、心安らかに老いるコツを伝授する本。

16万部のベストセラーとなった『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』の反響から生まれた続編(シニア向け)のような本です。

前作では、さまざまなことがある人生の中で
『心に折り合いをつけるコツ』を紹介していました。(中村さんの言葉を奥田さんが聞き取る形式)

今回は対話形式であるものの、今後シニア世代に向かう奥田さんが中村さんに質問するという形が多いです。 

人生100年時代と言われる中で、
老いを受け入れるコツ、シニア世代の人間関係、心と身体を健やかに整えるコツ、死との向き合い方、笑顔で人生の終着駅につくコツなどがざっくばらんに紹介されています。

本書を手に取ったきっかけ

私は現在40代前半でまだシニアには遠い存在です。

白髪が増えてきたなーとか、こんなところにシミが…とかは日々ありますが 笑

本書を手に取ったのは、先述の『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』を読んで、気持ちがスッと軽くなった経験があるからです。

簡潔にいうと、中村先生の人生観やあっけらかんとした語りが好きだったからです。
(残念ながら、先生は2023年に94歳で逝去されたようです。ご冥福をお祈りします。)

久しぶりに中村先生の本を図書館で見つけ、あの語りを聞いてみたくなり手に取りました。

感想 

私自身はHSP気質ということもあり、意識してコントロールしないと考え過ぎてしまうタイプ。

かたや中村先生は、昭和の初めに生まれ激動の時代を生きてこられたからか、どんな状況であっても(いい意味で)とても淡々と生きておられます。

仕事も、子育ても、家庭生活も、
一貫して『目の前のことを精一杯やる』というスタイル。

アンチエイジングや自己実現なんて考えたこともなく「ただ生きるために働いてきた」と言い切られています。


しかし、側から見ると本当にすごい方です。

個人的に感銘を受けた点は4つ。

・太平洋戦争末期に10代で単身広島から大阪へ出て生きるために精神科医となった。

・大酒飲みの旦那さんとの結婚生活に苦労しながらも大黒柱となって2人のお子さんを育てあげた。

・気づいたら勤続70年だった。

・めちゃくちゃ大変そうな状況でも悲壮感がない

どれひとつ、自分にはマネできそうにないです。

しかし、日々がむしゃらに働き悩むヒマもなかったという状況が、このような離れ業を可能にしたのかなとも思いました。

もちろん、先生自身がいい意味で『あっけらかん』とされていて、若さにも自己実現にも人からの評価にも執着しなかったからだと思いますが。

本書を読んでいると、『そんなに何もかも頑張ろうとせず自然体で生きよう(年を重ねよう)』と非常に穏やかな気持ちになります。

対談相手の奥田先生はどちらかというと頭で考えるタイプのようで、うまい具合に『不安や悩みと向き合うコツ』を中村先生から引き出してくれています。

とても読みやすいので、シニアの方でなくても『ちょっと気持ちを軽くしたいな』ってときにおすすめの一冊です。

こんな人におすすめ

・老後の生活に漠然とした不安がある人

・自分の老いをなかなか受け入れられない人

・つい考え過ぎてしまう人

・心軽やかに生きたい人

・終末期医療について知りたい人


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