調理支援で蘇った母との苦い記憶が優しく生まれ変わった一品
訪問介護5ヶ月たちました
今、私は訪問介護の仕事をしています
利用者さんのお宅へ伺い日常生活の支援を
行っています
その中でも多いのが『調理支援』
冷蔵庫にある食材をみて
できる範囲で工夫しながら
料理を作ります
料理は正直あまり得意ではありませんでした
結婚して夫の胃袋をつかむと上手くいく
と教えてもらい
料理のレパートリーを増やして
手作り料理に心がけた時期もありました
だけど仕事や子育ての両立で
手作りが難しくなり
惣菜で簡単にすませて
料理も決まった料理しか作らなくなって
ずっと現状維持のままでした
けれどせっかく食事に関わる仕事を
しているからもっといろんな料理に
挑戦してみたいと思うようになりました
料理アプリを見ながら少しずつ
新しいレシピをためすうちに
レパートリーも増えてきた
今日この頃です
母の味が蘇った日
そんなある日、利用者さんの家の
冷蔵庫にキャベツ、豚バラ肉、卵が
入っていました
私は、キャベツ、豚バラ肉を炒めて
最後に卵を混ぜ合わせました
塩とこしょうで味を整え
仕上げに醤油を少し垂らして完成
味見をした瞬間
『なにか懐かしい味がする』
その時ふと母との記憶が蘇りました
反抗期の私が母を傷つけた言葉
母もよくキャベツ、豚肉、卵炒めを
作ってくれていました
けれど思春期の私は
母が作る料理に
『また、これ、飽きた』
『もっと違うもの作ってよ』
と文句ばかり言っていました
母もその言い方に
『いらんかったら食べんでいい』
と突き放すように言い返す
すると私は負けじと
『こんなもんいらん』と
食べずにいたことを思い出しました
あの頃は
母がご飯を作るのが当たり前
新しい料理考えてよ
レパートリー増やしてよ
私の好きなものにして
そんな要求を未熟な心のまま
母にぶつけて、母をコントロールして
いる自分がいました
また、母に料理を作ってもらっている
のではなく
作らせている気分になっていたかも
しれません
自分だけで生きているような顔をして
実は何一つ自分で出来ていなかったのに
今、思い返すと
仕事から帰ってきた母が疲れている中で
出来る範囲で作ってくれた料理を
私は文句を言って拒否したことが
ずっと心残りでした
あの料理は実は身体が喜ぶ料理だった
長く見ていない薬膳の本をひっぱりだして
食材の効能を見てみました
キャベツ:胃を助け免疫力を高める
豚バラ肉:疲労回復、体力保持
卵:良質なたんぱく質、栄養価が高い栄養 万能食材
私が『また、これ?』と文句を言った
料理は 実は身体が喜ぶ料理であり
健康を支えてくれる温かい料理
だったのです
私の中で文句ばっかり
言っていた料理から
身体も心も喜ぶ料理へと
書き換えられました
母に『おいしかったよ』と伝えたかったけど
母はすでにこの世にいません
それでも私はこの料理を特別な一品として
家族と共に味わっていこうと思います
これからも・・・
料理のレパートリーが増えると
ただ食事を作るだけてなく
その人の暮らしを支える存在に
なれるような気がするのです
そんな思いで今日も誰かの台所に
立っています
ここまで読んでくださり有難うございました
ではこれから真心こめて料理を作りに
行ってきます☘️
