【展示会】可愛いだけじゃない!?ピングー展
有楽町ミュージアムで開催中のピングー展。
ピングーのことは知っているけど特別大好きというわけではない。人並みに知っていて、小さい頃にカートゥーンネットワークあたりで見たような記憶があるくらい。かわいらしいキャラクターだというよりもどちらかというとブラックユーモアの効いたストーリーの印象が強く、特に想像以上に表情豊か(というかいろんな形になる)なピングーが頭に残っていた。
最近どこかに行くきっかけのほとんどをTwitterから得ているインターネット人間なのだけれど、ピングー展についてもおすすめに流れてきたでっかいピングーのぬいぐるみと謎のMADみたいな動画に心を掴まれてしまった。有楽町ミュージアムにも行ったことがない、というかそもそもそんなものがあることも知らなかったため、新しい美術館に行くという意味でも行きたくなった。どうしてもすぐに行きたいと思ったときの自分の行動力は我ながら目を見張るものがある。チケットを取り、仕事のシフトを早上がりに変更し、ピングー展を認識した翌日には現地にいた。

ピングーはクレイアニメーションの作品であるため、会場にはたくさんのクレイモデルが展示されている。映像の中では一瞬しか映らないようなありえない形状のピングーも、この展示では見放題である。これがほんとうにおもしろい。先述の通り、わたしはピングーのかわいらしい面が好きなのではなくちょっとブラックで様子のおかしいところが好きなので、ありえない形、ありえない表情のピングーを見られることが楽しくてたまらなかった。たぶんずっとニコニコしていたので周りにいた人は怖かっただろうなと思う。




50cmくらいあるピングー


クレイモデルだけではなく、絵コンテ的な資料があるのもよかった。展示会ならではの貴重なやつ、ありがたい。イラストだけでもかなり表情豊かなピングーたちが立体になることで何倍もイキイキして見える。造形業界(そんな業界はありますか?)に明るくないので想像でしかないが、やはりクレイモデル専門職の人がいるんだろうか。数回ではあるものの樹脂粘土で立体を作ってみた経験があるが、サイズ感の調整や位置の調整などに非常に苦労した記憶があるので、毎回同じようにキャラクターを作り上げるプロの技術というのはすごい。なんというか、人の手で作っている以上、完全に同じモデルというのは存在しないのに、どれもたしかに「ピングー」なのだと認識できるそのバランス感覚みたいなものがプロの仕事なのだろうなと思った。
ちなみに、いつもなら制作過程とかの説明をじっくり読むのだけれどこの日はウキウキが強すぎて完全にキッズと化してしまったために詳細がほぼ読めていない。恐るべきピングーの魅力。



事前調査を何もせず行ったのでとても驚いたのだが、今回のピングー展にはなんと体験コーナーがある。ボタンを押したり、釣竿を引いたりすることでピングーが変形する様々なアニメーションを動かすことができるのである。これがほんっっっとうに楽しい。楽しいけれど成人女性が動画を撮りながらゆっくり楽しむには少しハードルが高い。基本的に展示会的なものはひとりで楽しみたいタイプなのだがコレに関しては誰か連れてくればよかったな、と少し後悔した。とはいえ、気にしているのは自分だけで、周りの人達もピングーに夢中なので恥ずかしがることはない。

この変形コーナーではありえない形状になるピングーを見ることができる。しかもありえない形状になるまでのモデルも見せてもらえるのが素晴らしい、アニメーションだと一瞬で過ぎ去っていく表情もじっくり眺めることができる。




なんかデカいトドの撮影コーナーもある。

次は表情豊かなピングーのコーナー。今までも十分表情豊かだったけれども…と思っていたが考えが甘かった。それどころではない。あんなにシンプルな顔の作りなのにそんな表情になることある???のオンパレードである、おもろすぎる。





そしてこのコーナーではなぜかスロットができる。なんで?

最後はでっっっかいピングーに迎えられ、楽しいこと詰め合わせみたいな空間が広がっていた。壁沿いには楽しそうに遊ぶピングーたちが展示されている。なお、ここには当初の目的であった謎の音MADみたいなピングー体操(そんな名前ではないかもしれない)が流れ続けており、長いすることは難しい狂気の空間だった。せっかくなので2分45秒あるフル尺を撮影したが、ぜひ現地でみてほしいのでこの記事には載せないでおく。





そして、出口付近にはミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんとのコラボ作品も展示されている。昔、何かのテレビ番組で作品を拝見してから展示を見てみたいな~と思っていたので偶然にも貴重な作品を見ることができて嬉しかった。毎日更新されるMINIATURE CALENDARも大変素敵なのでリンクを貼っておく。


展示会はここまで。
グッズショップでピザにされたりアメリカンドッグにされているピングーのぬいぐるみの誘惑に負けそうになったが、連れて帰ってどうするんだろう…と我に返ることに成功。ランダムフィギュアが欲しかったのだが考えることは皆同じのようでちょうど売り切れていた。ありえない形状のピングーが欲しかったのだが仕方ない。ポストカードとマグネットを購入して大人しく帰宅。
有楽町ミュージアム自体は美術館というより企画展エリアという感じではあるが、思っていた以上に広くて展示のボリュームがあり、かなりの満足感だった。9月からはMAPPA EXPO 15th Anniversaryが開催されるようだが、こちらについても立体かつ体験型の展示があるようなので通常の美術館ではできないような展示が強みなのかもしれない。今後の展示も楽しみ。
クレイアニメーションの特性を活かした非常に良い展示だった。「楽しかった!」の一言に尽きる。
