Vol.3 | 本を買うか迷ったら?──僕が選ぶ「たった1つの基準」
📌 2025/5/10 追記
本記事は、有料記事「問いかけ読書」との接続を高めるため、一部構成を見直しました。
以前ご覧いただいた方も、ぜひ改めてお読みください。
こんにちは。ケミエンジパパです。
化学企業で研究開発に携わるエンジニアであり、二児の父でもあります。
本屋に行くと、読みたい本がたくさんあります。
でも、全部は買えない。
財布にも、時間にも、限りがあるから。
かつての僕は、成長への焦りから
なんとなく直感で本を選び、
そして、なんとなく積読を増やしていました。
「読書って、これでいいんだろうか?」
そんな違和感から、
僕はある「たった1つの基準」を持つようになりました。
今日は、その話をしてみたいと思います。
1. 本屋に行くと、迷う。
本屋って、楽しいですよね。
棚を眺めていると、あれもこれも気になる。
読んでみたい本がどんどん増えていく。
でも、全部は買えない。
財布も、時間も、有限だから。
かつての僕は、迷いながらも「なんとなく」選んでいました。
自己啓発書・ビジネス書の売れ筋ランキングに並んでいるもの
Amazonなどでレビュー数が多く、評判が良さそうなもの
ジャケットのデザインや、帯に書かれたキャッチコピーに惹かれたもの
直感で「なんとなく良さそう」と思ったもの
けれど、そうして選んだ本は、
読み切れずに積読になったり、
読んでもいまいち心に残らなかったりすることが多かったのです。
2. かつての僕──焦りと消化不良
社会人になったばかりの頃。
「もっと成長しなきゃ」
「知識をつけなきゃ」
そんな焦りから、とにかくたくさん本を買い込んでいました。
自己啓発本、ビジネス書、専門書──。
「読んで読みまくって知識をどん欲に吸収すれば、頭の中が知識でぱんぱんになって、思考回路も自然と結びつき、アウトプットするようになり、成長できるはずだ」と信じていたけれど──
読んだそばから忘れていく感覚。
読んだはずなのに、何も変わっていない自分に、むなしくなる感覚。
そんな消化不良の読書、インプット×消費型の読書が、いつの間にか習慣になっていました。
今振り返ると、かつての僕は、著者の素晴らしい創作物と読書という営みに、非常に失礼な態度を取っていたと内省しています。
その態度とは、読了することと読了数にある一定のモチベーションを見出していた、インプット×消費型の読書と、意味のない積読です。
積読本があること自体は、悪いことだとは思いません。
積読という行為に、自分なりの意味を見出せるなら。
たとえば──
「あのときの自分は、こんな問いを持っていたからこの本を選んだんだな」と、
後から振り返ることができるなら、積読には十分意味がある。
でも、手に取ったときに
「これ、なんで買ったんだっけ?」
とすら思い出せない本ばかりになっているなら──
その積読は、あまり意味がないのではないか。
今の僕は、そう考えています。
3. 気づいたこと──本を選ぶ前に「問い」を持つ
そんな中で、少しずつ気づき始めました。
「たくさん読むこと」自体が目的になってしまっていることに。
そして、
「何のためにこの本を読むのか?」
を、自分に問いかけたことがなかったことに。
そこから私は、本屋に行くときに「たった1つの基準」を意識するようになりました。
それが、
この本から、自分にどんな問いを持ち帰れるか?
問いを持つことで、選書が「消費」ではなく「対話」に変わるんです。
たとえば、最近書店で出会った一冊──
『THE NEXT BIG THING スティーブ・ジョブズと日本の環太平洋創作戦記』(榎本幹朗 著)。
この本を手に取ったとき、私は自分にこう問いかけました。
「これは今抱えている開発テーマとどう結びつくのか?」
「スティーブ・ジョブズのものづくり観から何を学べるのか?」
問いを持つことで、本の言葉が“自分ごと”として届いてくる。
この感覚が、読書体験を大きく変えてくれるのだと、実感しています。
4. 小さな問いを持って、本を開こう
迷ったら、こう問いかけてみてください。
この本から、自分にどんな問いを持ち帰れるだろう?
たったそれだけで、本屋での出会いが変わります。
次に本を手に取るとき、
あなた自身の「問い」とともに、
新しい一冊に出会えますように。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ケミエンジパパ
📌 この記事で「問いを持って読む」という視点にピンと来た方へ
私自身の読書の変化と実践方法をまとめた「問いかけ読書」noteもぜひのぞいてみてください。
