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#23 負託に応えるとは

はじめに

「負託に応える(ふたくにこたえる)」とは、「人々から任された責任や期待をしっかりと果たし、その信頼に報いること」を意味する言葉のようで、言葉を分解すると、それぞれの意味は以下のようになります。

  • 負託(ふたく): 責任を持って処理・解決するように任せること。特に、国民や住民が代表者に対して、政治や特定の権限を委ねることを指します。

  • 応える(こたえる): 相手の期待や要求、信頼に沿うように行動すること。

よく政治家が、選挙において有権者に対して「有権者の皆様からの負託に応えるため、全身全霊で職務に邁進いたします。」といって選挙活動を行います。

では、「負託に応える議員活動」とは、どのような活動でしょうか。私なりの考えをお話しします。

負託に応える議員活動とは

地方議員が「負託に応える」ということは、単に議会に出席して多数決に参加することではなく、住民の代表として「地域の課題を解決し、未来を創る」という重い責任を果たすことだと私は思います。

そのためには、具体的に大きく分けて以下の4つの活動をサイクルとして回し続けることが求められるのではないでしょうか。

1. 現場を歩き、多様な「民意」を汲み取る(聴く活動)

一部の団体や組織のまとまった声だけでなく、日々の生活の中で住民が抱えている悩みや、いわゆる「声なき声」を拾い上げることがすべての出発点で、車で通り過ぎるのではなく、自らの足で地域を歩き、一人ひとりと直接対話を重ねることで、現場のリアルな課題を肌で感じ取ることが不可欠ではないでしょうか。
議員活動としてよく見かける光景として、施設の視察、祭りやイベントへの顔出しがありますが、本当に求められるのは、施設や祭り、イベントへ参加し、参加者と対話し、現場の課題を肌で感じることではないでしょうか。

2. 行政のチェックと具体的な「政策提言」(質す・創る活動)

住民から預かった声を元に、行政が正しい方向に進んでいるか、税金が有効に使われているかを厳しく客観的に監視することも必要です。ただし、単なる批判や要望にとどまっては意味がありません。行政の仕組みや制度に対する深い理解と知見を活かし、議会の「一般質問」などを通じて、建設的で実現可能な解決策(政策)を自ら提案していくことが求められるのではないでしょうか。

3. 予算・条例の的確な「意思決定」(決める活動)

首長(市長や町長など)が提案した予算案や条例案に対し、それが本当に住民の利益になるのか、将来の地域にとって持続可能な選択なのかを多角的に審議し、賛否の決断を下します。ここは議員に与えられた最も重い権限であり、強い責任感と倫理観が問われる場面だと思います。当然、賛否の判断には「 現場を歩き、多様な「民意」を汲み取る(聴く活動)」活動がその決断の「判断基準」になるべきではないでしょうか。

4. 住民への「活動報告」と対話の継続(伝える活動)

議会で何が議論され、何が決まったのか。そして自分自身がどう考え、どう行動し、どう判断したのかを結果だけでなく理由も含めて、住民に分かりやすく説明する義務(説明責任)があるのではないでしょうか。特に、「 現場を歩き、多様な「民意」を汲み取る(聴く活動)」活動での思いと異なる判断もあると思います。その場合、理由を含めての説明がなければ、住民の「納得感」は得られないでしょう。伝える方法はさまざまで、議会が発行する広報誌だけでなく、政治団体(後援会)の報告書、ブログやSNS等の文章を通じて自身の言葉で発信し続けたり、直接の対話で報告したりと、常に住民に対して活動をオープンにすることが、次なる信頼(負託)へと繋がっていくのではないでしょうか。


この4つの柱(聴く→創る→決める→伝える)を、しがらみなく真摯に実践し続ける姿勢そのものが、「負託に応える議員活動」だといえるのではないでしょうか。

議会活動と議員活動の両方を通じて有権者の負託に応える。
二元代表制における住民の代表たる議員になるということは、権限とともに責任も負う必要があると私は思います。

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