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〈真夜中の扇風機〉#風まかせ文芸部


ざらついた舌の感触が抜けない
ざらめのように硬くて甘い
肌触りは悪くないの
君の言葉が抜けないだけ

窓の外
見渡す限りの藍のそらに
日中より少しだけ涼しく感じては
缶ビールでひとり乾杯したくなる

ざらめはいつも君の側を離れない
愛はいつも君を見守っている
哀はいつもそこで、迎えを待っている

こんな真夜中にそんな事考えたって
いくつの歳を重ねても
真理は分からない

からからに乾いた喉だけが
私の線を揺らしては
脳をもっと空っぽにしてと
警鐘の音を立てている

窓の外
見渡す限りの月のひかりに
ひとりごとを口に出してみてもいいかな
なんて、冷蔵庫から麦茶を出す

私の知っているもの
沢山羨んだ
今度は私の知らないもの
沢山知りたくて

肌についたパジャマに
着替えてしまうか迷いながら
扇風機のボタンを押す
ざらついた舌の感触だけが
そこに残っている

粉砂糖はいつもさらさらでいて



おわり.


ざらめのように硬くて甘い、あの人の言葉。
藍色の空の下、麦茶を飲みながら考える。乾いた喉と扇風機の音だけが響く、真夜中の風。#note


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こちらの作品は、i様主催の#風まかせ文芸部さんへ参加させていただきます♩.•*
よろしくお願いいたします。

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