負けっぱなしの戦場で俺が見つけた最強の武器
世の中には、ふたつの人間がいると思う。
頭脳も才能も持ち合わせた「選ばれし勇者」のような人間。
かたや武器は木の枝一本、地図も持たず、冒険の世界に適当に放り出されたような人間。
自分はつくづく後者だと痛感する日々だ。
挑戦しては転び、膝はあざだらけ。時に骨折、救急搬送。失敗の連続だ。
そんな俺が今こうして文章を書いている。
誰に頼まれたわけでも金になるわけでもない。
でも楽しんでやっている。これが未来のためにできることだと信じているからだ。
子供の頃は「みんな仲良く」と教えられた。けれど大人になってみれば社会は戦場と知る。
理不尽や不平等は堂々と歩き回り、給料は生活費という山賊に即座に奪われ、子育てをすれば睡眠時間なんてガチャだ。
「まとまって眠れる夜」なんてレアカードはなかなか引けない。
介護に直面すれば立ちはだかるのは 食事・トイレ・風呂の三大ボス戦。
しかも相手は生みの親だ。
肉親の老いという現実は、心を確実に削る。
恐ろしい現代社会だが、生き抜く術がひとつだけある。
それは「楽しむこと」だ。
これは気休めではなく心理学研究の第一人者、セリグマン博士の研究で「喜びや楽しみは成功につながる」と報告されている。
つまり、楽しむことは生き残るための武器なのだ。
障害や困難は全員にもれなく訪れる強制イベントだが、物事を「どう捉えるか」は自分次第。
自分の例だと「挨拶は自分から言ったら勝ちゲーム」を設定してみたり、腹が立ったら「イライラポイントカード」を発動。五回我慢したらスイーツを買って帰り家族で食べる。自分のイライラが家族の笑顔に変わるから、腹立つ事にさえも感謝している。
もちろん本当にしんどかったら環境を変えてもいい。自分のために一歩踏み出すことは、逃げではなく前進だから。
だが決断や行動にはエネルギーが要る。だから、ほんの少しでも文章で人の心に火を灯したい。
楽しむ人間が増えれば、世の中は必ず明るくなる。
「読んで元気になった」と誰かが笑ってくれる未来のためにできることがこれだ。
「綺麗事だ、偽善だ」と言うなら上等だ。
偽善者日本代表として金メダルを狙ってみせる。
未来は決して漠然とした物ではなく、今この瞬間の積み重ねでしかない。
どうなるかなんて分からない。でも動かなければ何も変わらない。
小さくともこの先の何かが変わるなら。
そう思って、今日も書く。
立ち上がるべき時は、いつだって『今』だ。

