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【夜の落書き】フランスの諺

note場末のBARへようこそ。
さあ、影の落ちるカウンターの奥へどうぞ。

今夜のネタは、タチの悪い与太話が9割で、
ヘミングウェイなら、さらに削ぎ落としただろう357文字。

“Speakeasy”——
禁酒法時代の地下モグり酒場みたいに、
怪しい顔でお付き合いを。


客「ねぇマスター、フランスじゃ『女とワインは古い方がいい』って言うらしいわね。なのにこの国じゃ『女房と畳は新しい方がいい』。同じ人間なのに、真逆じゃない?」

マスター「畳は湿気を吸ったら終わりだ。ワインはそこから始まる。違いはそれだけさ」

客「詭弁ね。でも嫌いじゃないわ。うちの店の子たちを見てると、若さって免罪符みたいなもんよ。私にはもう効かない」

マスター「アンチエイジングにいくら注ぎ込んでも、時計の針は止まらん。だが熟成ってのは、腐るのを我慢して待った奴への礼儀なんだよ」

客「礼儀、ね。じゃあ私は今、行儀よく腐ってる最中ってわけ?」

マスター「ボジョレーは若飲みのワインだが、ブルゴーニュは寝かせて真価が出る。あんたはどっちの畑の生まれだと思う?」

客「さあ。畑仕事は苦手なの——気づいたら瓶の中で泡立っていたわ」

マスター「なら任せとけ。栓を開けるタイミングだけは、こちらの仕事だ」


今夜の落書きは、ここまで。
密造酒(Moonshine)も、そろそろ底をつきました——。

次回もよろしければ、路地裏の止まり木でお待ちしています。

UNCLE LALALA


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🍸【短編集】夜の落書き

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