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omochi_32
若かりし日のバ先の思ひ出
「今『イシポタって、顔が〇〇だよね』って話をしてたんだ」
スタッフルームに入った途端、男性スタッフたちにニヤついてそう言われた。
『マルマル』って意味深に濁すあたり怪しい。
どうせ悪口なんだろうけど。
でも、もしかしてもしかしたら……
いい話な可能性も1%くらい無いかな?
恋愛対象でもない異性たちの話題に自らがのぼることに、(なんかヤダな)が99%だったのに……
そんな(もしやもしや)な1%が頭を掠める自分は相変わらず色んな意味で弱い。
そしてその答えは、この出来事の5分後に神様が見かねて私に教えてくれた。
帰りに開けた、自分のロッカー。
扉の裏には鏡。
そこに映る自分。
(今日は特に浮腫んでんなぁ。いつにも増して顔が丸……)
その瞬間すべてを理解。
(誤)顔が〇〇だよね
(正)顔が丸々だよね
ちくしょう。
あのときあいつらに即キレ散らかさなかったことだけが悔やまれる。
「丸々」を理解していなかった私に、どいつとどいつが気づいていたのだろう。
真実よ、永遠に霧の中に消えるがいい。
私は1%の小さな自分を抱きしめて撫でさすってあげながら家に帰った。
何年も経った今でも、あのときの私の1%はまだ不貞腐れている。
