「不思議な鏡」制作日記 Day9|鏡が映した未来
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は9ページ目。
光り始めた鏡は、
今までとは違う景色を映し出します。
■ いつもの自分ではない
鏡の光がゆっくりと落ち着くと
そこに映っていたのは
いつものユウではなかった。
見慣れた部屋ではない。
見慣れた表情でもない。
鏡の向こうには
まるで映画のワンシーンのような景色が広がっていた。
大きな会場。
まぶしい照明。
整然と並べられた椅子には
たくさんの人が座っている。
その誰もが
前を向いていた。
その視線の先には
一人の人物が立っている。
それは――
ユウだった。
■ 未来の自分

未来のユウは
堂々と胸を張り
穏やかな笑顔で話をしていた。
飾らない言葉で
一人ひとりへ語りかけるように。
その姿には
以前のような迷いはない。
誰かによく見られようとする姿でもない。
ただ自分らしく立っていた。
■ 響き渡る拍手
話が終わると
会場いっぱいに拍手が広がった。
その音は
ただ称賛するための拍手ではなかった。
誰かが前を向く勇気をもらった。
誰かが自分を許せるようになった。
そんな想いが重なり合ったような
温かな拍手だった。
その音は
鏡のこちら側にいるユウの胸の奥まで
静かに響いてくる。
■ 見たいのに見られない
「これが……私?」
思わず声が漏れた。
けれど次の瞬間
ユウは鏡から目をそらしてしまう。
見たい。
でも見られない。
そんな未来が
本当に自分に訪れるとは思えなかった。
胸の奥では
期待よりも恐れのほうが大きかった。
「私には無理かもしれない。」
その小さな声が
心の中で静かに響いていた。
9ページ目は、
「未来の自分と出会う瞬間」を描いています。
人は自分の可能性を信じることよりも
疑うことのほうが簡単です。
だからこそ
本当に望んでいる未来ほど
怖く感じてしまうことがあります。
ユウが鏡の中で見たのは
"こうなりたい自分"ではなく
"本来の自分が歩んでいる未来"だったのかもしれません。
次回もお楽しみに。
