「深夜2時のエレベーター」制作日記 Day22|見えなくなっただけ
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は22ページ目。
物語は修一の遠い記憶へとつながっていきます。
■ もう一人の懐かしい顔

祖父母との再会に驚く修一。
その近くにもう一人、懐かしい顔がありました。
小学生のころの友人、直樹です。
直樹は修一が小学生のころ事故で亡くなっていました。
最後に見たときの面影を残しながらも
あのころより少しだけ
成長しているように見えます。
「修一、久しぶり。」
直樹は昔と何も変わらない笑顔で
修一に手を振りました。
その姿を見た瞬間
修一は胸が詰まり
何も言えなくなりました。
■ 死が怖くなった日
修一が「死」について
初めて真剣に考えたのは
直樹が亡くなったときでした。
昨日まで一緒に遊んでいた。
笑っていた。
話していた。
それなのにある日突然いなくなってしまった。
子どもの修一には
その意味が理解できませんでした。
人は突然
この世界から消えてしまう。
いつか自分も
同じように消えてしまう。
そのことが怖くて
夜中
布団の中で一人泣いたこともありました。
もしかすると
修一がずっと抱えてきた「死への恐怖」は
あの日から始まっていたのかもしれません。
■ 見えなくなっただけ
修一は
直樹を見つめながら言いました。
「ずっと、どこにもいないと思っていた。」
すると直樹は
静かに首を横に振ります。
「見えなくなっただけだよ。」
そして昔と変わらない笑顔で続けました。
「僕はちゃんと僕だった。」
その言葉を聞いて
修一は何も言えませんでした。
「見えない」と「存在しない」は
本当に同じことなのだろうか。
そんな問いが
修一の中に静かに生まれていました。
22ページ目は、修一が長い間抱えてきた「死への恐怖の原点」を描いています。
直樹との再会によって、修一は気づき始めます。
自分が本当に怖かったのは「死」そのものではなく
「自分という存在が、完全に消えてしまうこと」だったのかもしれない。
次回もどうぞお楽しみに。
