「深夜2時のエレベーター」制作日記 Day14|恐れていた世界ではなかった
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は14ページ目。
物語は修一が「13階」の世界を少しずつ見つめ始めます。
■ 行き交う人々

ロビーには本当にたくさんの人がいました。
白髪の老人。
未来を夢見るような若者。
無邪気に周りを見渡す子ども。
年齢も。
性別も。
まるで共通点がありません。
服装もまた
時代が混ざり合っているようでした。
病院着を着た人。
仕事帰りのスーツ姿の人。
泥のついた作業着の人。
誰もが違う人生を歩んできたことが
その姿から静かに伝わってきます。
■ 穏やかな空気
けれど
修一は一つの違和感に気づきました。
誰一人として
自分が突然現れたことを
不思議そうに見ていないのです。
驚く人もいません。
恐れる人もいません。
泣き叫ぶ人もいませんでした。
戸惑った表情を浮かべている人はいました。
しかし
その人のそばには必ず誰かが寄り添い、
優しく言葉をかけています。
館内には
穏やかな話し声が響いていました。
どこからともなく流れる音楽も
不思議なくらい心を落ち着かせます。
■ 想像していた世界
修一はこれまで
何度も「死後の世界」を想像したことがありました。
暗闇なのではないか。
孤独なのではないか。
恐ろしい場所なのではないか。
そんな不安ばかりが頭をよぎっていました。
けれど目の前に広がる光景は
修一が恐れていた世界とは
あまりにも違っていました。
静かで。
温かくて。
どこか懐かしささえ感じる場所。
修一は恐怖よりも先に
「ここは何なのだろう。」
そんな疑問を抱き始めていました。
14ページ目は、修一が抱いていた「死後の世界」のイメージが大きく揺らぐ場面を描いています。
私たちは知らないものに対して恐怖を感じます。
でも、その恐怖の多くは「知らない」からこそ生まれるものなのかもしれません。
次回もお楽しみに。
