第67話|病気から生まれた“希爆Style”
三度目の休職は、これまでよりも早く立ち直ることができました。
それは、自分のパターンに気づけるようになっていたからです。
どんな状況で疲れやすいのか。
どんなときに気持ちが落ち込むのか。
睡眠の質や心身の波。
そうしたことを少しずつ観察し、調整できるようになっていました。
そして、私は一から「総合の時間」を学び直し、これまでの実践を振り返りました。
すると、一つの確信に至ったのです。
――成長や変容にはパターンがある。
その仕組みを体系化すれば、子どもたちはもっと自由に挑戦できるのではないか。
私の実践をまとめ体系化したもの。
それが 希爆Style です。
三度倒れて、信用も信頼も、何もかも失ったと思った。
けれど、だからこそ立ち止まり、振り返ることができた。
そこからしか生まれなかったものがありました。
だから私は、この希爆Styleで――
悩んでいる人や苦しんでいる人の支えになりたい。
未来を失望した人に希望を送りたい。
「自分なんて…」と思っている子どもたちに「無限の可能性がある」と伝えたい。
そしてすべての人に知ってもらいたい。
人は必ず変われると。
すべてのことに意味があると。
だから今がどうであれ、必ず道は開けるのだと。
◆もう一つの歌
私を励ましてくれたもう一つの歌が、サンボマスターの『ロックンロール イズ ノット デッド』でした。
「何度だって立ち上がるんだよ 君よもう悲しまないでくれ」
その一節は、まるで自分に直接語りかけられているようでした。
「どんなにダサくても、先が見えなくても、何度でも立ち上がっていい」――そう背中を押してくれたのです。
俺は死なない。このままで終わらない。
ありのままの自分で立ち上がっていけばいい。
この歌に、何度も奮い立たせてもらいました。
◆ラストメッセージ
最後に、私にとって忘れられないエピソードを。
トイレトレーニング中の息子。
「行け」と何度言っても行かず、結局漏らしてしまいました。
「ほら、だから言ったじゃん」と私が言うと、息子はしょんぼり…。
ところが3秒後、にっこり笑ってこう言ったのです。
「まっ、いっか!」
その一言に、私は人生の極意を見ました。
そうだ、どんなことがあっても「まっ、いっか」でいいんだ。
希望は死なない。
人生は、案外そんなものかもしれません。
そして私は思うのです。
――希爆Styleとは、“まっ、いっか”と笑ってもう一度立ち上がるための知恵なのだ。
(おわり)
