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アカシアの咲くころ「しあわせのはちみつ」の季節
ここで言うアカシアとは、正しくは「ニセアカシア」のこと。
歌志内市では市内全域にアカシアの木がある。
昨日あたりからアイボリーホワイトの花々が、うっとりするような芳香を漂わせ、咲き始めた。やがて山一面を真っ白にするほど咲き誇る。しかしそれは、ほんの10日間程の一瞬のできごと。
その間に歌志内市では、女性養蜂家が採蜜を行う。晴れたらいいな。晴れた日にだけミツバチたちは蜜を集めに箱から飛び立つから。
ミツバチがその短い生涯に集める蜜の量はティースプーンに三分の一ほどだと言われている。私たちが何気なく口に運ぶハチミツの尊さを思う。
ところで、歌志内市には農業者がほぼいない。田んぼや畑がない、ということは、ミツバチにとっては「農薬など殺虫剤にやられる可能性が限りなく少ない」ということ。もちろん蜜源植物も農薬に汚染されることはまずない。養蜂家にとっては理想的な場所なのだ。
そしてこの歌志内で採蜜する養蜂家さんの、愛情にあふれたミツバチへの接し方、じっくりと熟成させてから蜜を取る愚直なまでにまじめな飼育方法、本当に頭が下がる。
だから、ここで採蜜されたハチミツの品質は素晴らしいのだ。
こんな貴重なものが手に入るという幸せ。
地産地消に近いかたちで、この「歌志内産はちみつ」は道の駅などごく限られた場所だけで手に入る。
年間、たった10日ほどの間だけ採ることができる貴重なアカシア蜜。
このハチミツを歌志内の女性養蜂家は「しあわせのはちみつ」と名付けた。
そして採取場所の「神威岳」(カムイはアイヌ語で神という意味)にちなんで「神のめぐみ」というタグをつけている。
まさに、大自然のカムイからの贈り物。
ちいさなミツバチさんたち、今年もがんばってね、とエールを送りたい。
(歌志内市地域おこし協力隊・石井葉子)
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