◆G20と「G10通貨」の中央銀行は、5月は「利上げ・据え置き・利下げ」とまちまち◆
(MCレポート260602-a)
戦闘終結に向けた米国とイランの協議が長引き、大枠を決める暫定合意さえ未成立の中で、5月に定例の政策会合が予定されていないG7の中央銀行は様子見となっています。
一方、G20・「G10通貨」の中央銀行(G7以外)は、5月に利上げした国が多いものの、様子見や利下げの国もありました。
この問題について整理しておきます。

G20の中央銀行は、5月に「利上げ3・据え置き1・利下げ1」
5月は、G7の中央銀行(FRB、ECB、BOE、カナダ銀行、日銀)による金融政策を決める会合が開催されない月である。臨時の会合が開催されることもなかった。
だが、G20にまで枠組みを広げると、オーストラリア、メキシコ、インドネシア、韓国、南アフリカ共和国の中央銀行が、5月に金融政策を決める会合を開いた。その結果は「利上げ3・据え置き1・利下げ1」になった。
ただし、韓国の据え置きは「タカ派的な据え置き」であり、7月の次回金融通貨委員会での利上げを事実上予告するものになったと言える。
また、メキシコは利下げを継続したものの、これで緩和サイクルは終了と表明した。
具体的には、以下の結果になった。
○オーストラリア準備銀行(RBA) ~ 3会合連続で利上げ
RBAは5月5日の金融政策委員会で、政策金利を0.25%ポイント引き上げて4.35%とすることを決定した。この決定は8対1の賛成多数。
「燃料価格の上昇がインフレを押し上げており、広範な財・サービスの価格に二次的な波及効果をもたらす可能性が高い」とRBAは指摘し、「紛争が長期化・激化すれば、インフレは一層長引く恐れがある」と警戒感を示した(時事)。
●メキシコ中央銀行 ~ 僅差で追加利下げ
メキシコ中央銀行は5月7日、政策金利を0.25%ポイント引き下げて6.50%とすることを決定した。決定は3対2の僅差で、22年5月以来の水準。
同中銀は、「目標を上回るインフレへの懸念と、減速する国内経済を支援する必要性との間でバランスを取る中、2年余り続いた緩和サイクルを終了すると表明した」「中銀は『今後については、政策金利を現行水準で維持することが適切と判断する』と表明した」(ロイター)。
○インドネシア中央銀行 ~ 異例の大幅利上げ
インドネシア中央銀行は5月20日、政策金利である7日物リバースレポ金利を0.5%ポイント引き上げて5.25%にすると決定した。
「中東情勢の緊張などからルピアが対ドルで史上最安値を更新しており、通貨防衛を図る」「利上げは2024年4月以来、2年1か月ぶり。インドネシア中銀は通常0.25%ずつ政策金利を変動させてきた。一気に0.5%引き上げるのは異例だ」(日経)。
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