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1度目の恐怖と2度目の恐怖


さて、4月に入りまして
娘の進級が近づいてきました。
年少さんだった娘は年中さんに
こりす組さんがうさぎ組さんになります
本人はうさぎ!うさぎ!ととても楽しみなようですが
まだ4歳、担任の先生もクラスのお友達も何も変わらずにうさぎ組さんになると信じて疑っていません
まだ担任の先生は分かりませんが、クラスのお友達はガラッと代わります
こりす組さんだったお友達は3人しか居ません。
果たして、4歳初めてのクラス替えがどうなる事やら…
また私はママ友全員と離れてしまったので新しくお友達を作らなきゃいけないと思うと…
胃がキリキリします
もう1つ、私の胃をキリキリさせるものとして
出産予定日が近付いてきました。
予定帝王切開なので、誕生日も決まってますし
分娩方法も決まってます。
それが、底知れぬ恐怖なのです……。

1度目の恐怖

4歳を産んだ時の恐怖
それはやはり、出産=痛いというもの
特に怖かったのは陣痛より会陰切開
お股をチョキン!とハサミで切られる処置です
今や会陰切開する時は麻酔する〜なんて話も聞きますが、当時の私は麻酔するのかしないのかも分からずとても怖かったのを覚えています
23年前、最後に産んだ母に聞けば、陣痛が痛すぎて切られたのがいつなのか分からなかったとか
痛くて椅子に座れなくてね…とかそんな話で
余計に怖くなったのも覚えています
聞かなきゃ良いものを、何故か聞いてしまう。
見なきゃ良いものを、何故かネットで出産のレポを読み漁って見漁って
見終わった後は決まってズーン…と見知らぬ恐怖に怯えていたものでした。
無痛分娩という選択肢ももちろんありましたが、お股を切られる恐怖より、背中に麻酔を打たれる恐怖が勝ちまして私は選択しませんでした。
それと、無痛分娩のデメリットを読んで、帝王切開になる可能性や吸引になる可能性の高さに慄き
私はやらない!と声高々に宣言いたしました。
何より、私は普通分娩で産むのだと信じて疑っていなかったので
恐怖の対象は普通分娩に付随するものばかり
帝王切開の可能性なんて1ミリも考えていませんでした。
可能性は考えていませんでしたが、帝王切開の恐怖が大きすぎてクラっとした事はあります。
逆子じゃないし、双子でもない。
大丈夫、大丈夫。
多分、半ば祈りに近かった気もします。
37週を超えてくると早く出てきてーという楽しみと
やっぱり怖いからまだ出てこないでーという気持ちが常に戦っていました。
楽しみだけど、凄い怖い
なんだか難しい気持ちでした。
経験した事の無い恐怖というのは、勝手に想像を膨らませてしまって
どんどん巨大になっていきます。
大きな大きな恐怖の影でビクビク震えてるのが大体1回目の恐怖を味わう私です
お母さんも、あの人もこの人も皆乗り越えてきてる
大丈夫、大丈夫。
そんな言葉を呪文のように握り締めていました。

そして1歳の出産
4歳と1歳で違うのは、普通分娩と緊急帝王切開という分娩方法の違いでした。
出産自体は2回目だけど、分娩方法が違う
4歳の時は予め、何をして、どういう処置があって、どんな痛みに襲われるのか
これらをしなきゃいいものを自主学習していたので
多少なりとも覚悟出来ていました
その上で食らう恐怖と
普通分娩のつもりで産院に行ったら、
10分後にお腹切るよ!はい服脱いで!毛剃るよ!と
言われながら両腕に針が刺さる恐怖はまた違いました。
しかも、4歳の時に怖いからなりたくないと思っていた分娩方法
お股をちょびっと切るだけじゃない
臓器まで、縦に10cm程切られる
麻酔は背中に、その後は普通に育児が待ってる
しかもこの時の私には死産になるかもしれないという恐怖まで乗っかったもんで
初めて怖くて体がガタガタと震えるという経験をしました。
これは間違えなくトラウマになる、と思っていたものです。
1度目の恐怖を2度味わった私は、3人目には2度目の恐怖が待っています


2度目の恐怖

トラウマになると思っていたのに、2回目の帝王切開が近づいてきています。
今の私の心境は妊娠初期から変わりません。
「切りたくない」
本当に嫌です、本当に、下から産みたい。
普通分娩の痛さや辛さも経験しました。
その上で帝王切開の痛さと辛さも経験して
私は帝王切開という分娩方法が苦手だと分かりました。
2人目の妊娠中、出産は楽しみでしかありませんでした。
何故なら、普通分娩になると信じて疑ってなかったのです。
普通分娩の痛さや辛さがこんな感じね!と経験して、私は凄く痛いけど楽しかったな!という感想だったからです。
出てきた赤ちゃんは可愛くて温かくて、その前まで襲われていた痛みは一瞬で忘れました。
達成感とか幸福感とか守らなきゃ!という使命感で。
私にとっては、です。もちろん。
二度とやだ!って方も居るし、私と同じ感想の人も居るだろうし
全てが全てこうではないです。
私なんて、病院着いてから産まれるまで3時間しかかかってないですし
会陰切開も医者が間に合わず行われてません
尿道は縫われましたが…
子宮の戻りが悪くてガーゼ詰められたり点滴増やされたり、出血量もそこそこありましたが
特にそこから大きく何かが…というのも無く。
比較的安産だったんじゃないかなと。
痛みも知ってる痛みばかりで、これなら大丈夫耐えられる、が産むまで続いたのです。
だから、2回目も全然アリだな。と思えた訳です。
だがしかしです。
私の感じた帝王切開は違いました。
知らない痛みが押し寄せてきます。
そもそも背中に麻酔の針刺すって何ですか。
何も見えない恐怖は計り知れません。
確かに麻酔が効いてしまえば何も感じませんから、陣痛の痛みを経験しないで済みますが…
陣痛の痛みは終わりがあります。
産んだら綺麗に終わりなんです
けれど帝王切開の痛みは産んでからが本番
確かに会陰は痛かった、私は尿道が裂けたのでおしっこするのも中々に痛かったのですが
何より歩けました。
座るのも確かに痛かったけど円座クッションがあれば座れるし、転んだ時の痛み程でした。
けれど腹を切った傷はそんなもんじゃなかったんです。
そもそも日常の何気ない動作一つ一つ全部が腹筋を使っていた、という驚愕的な事実に驚きました。
麻酔が切れて仰向けで寝ている時にちょっと足を立てたいな、なんて思って力を入れたらあらビックリ!
お腹が痛い!力が入らなくて足は微動だにしない!
痛みを味わっただけでした。
寝返りも、足の組み直しも、位置直しも、全部腹筋使っていたんですよね
いや、当たり前何ですけど改めてそれを感じて
どうやって生きていこう…?と本気で考えてしまったほどです
明日から歩く?本気か?という気持ちになったのを覚えています。
子宮収縮が有り得ない程に痛くて
看護師さんに泣きついて、収縮薬を何度かスキップさせてもらったりしました
恥ずかしげもなく座薬を入れてもらい、
全然効いてないじゃん!と半泣き
お腹痛いから丸まりたいのに寝相は変えられない
いざ歩行練習、と意気込みそもそもベッドから体を起こせません。
やっと起こせてもベッドから足を下ろせないし、下ろせても立ち上がれません。
脂汗をダラダラかき、ようやっと立ち上がった私は点滴をぶら下げている棒が無いと自立出来ませんでした
ものの1m2mしか離れていないトイレが、果てしなく遠く感じて
到着しておしっこをしたら何故だか膀胱がツキーン!と痛み悲鳴をあげました。
そして、便座から立ち上がれないのです。
これを、この恐怖と痛みをもう一度…と考えては憂鬱になります
1度目に食らう恐怖と、何もかもを知った2度目に食らう恐怖
私は2度目の恐怖がかなり苦手です。
それゆえ、インフルエンザの予防接種前もかなりドキドキします。
どんな痛みをこれから味わうのか、それを知ってしまっているというのはかなり大きいです。
こういう痛みね、と前もって心構え出来る人と
この痛みが来る…と勝手に恐怖を倍増させていく人といると思いますが
私は間違えなく後者です。
痛いものから逃げたい、避けたい
そんな思考が着いて回るようになってしまいます
5月頭、私は2度目の恐怖を味わう事になる訳ですが
気持ちとしては怖くて怖くて仕方がありません
絶対にそれを乗り越えないといけないと自分自身に言い聞かせて
あの手術台に乗るんだとは思いますが
帝王切開の傷が痛まなくなる約3ヶ月の間
私はあぁやだったやだった…と今度は2度目の悲しさも味わうのかなと思うと
何とも言えぬ気持ちになります。

初めての恐怖と、2度目の恐怖。
あなたはどちらが苦手でしょうか


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