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まさかのポリープ11個。40代の大腸内視鏡レポ。

40を過ぎてから、腸に意識を向けるようになった。
きっかけは──大腸から11個ものポリープをとったからである。
はい、いきなり。

 

ことのはじまりは、健康オタクの友人。
「大腸ポリープは3年以内にがん化するから!40超えたら一度は絶対に内視鏡やるべき!」と力説。

とくに、おしり方面の悩みが深刻だった彼女が言うと、聞き流せなかった。

その当時、永らく業務委託として働いていたので、市区町村の健康診断しか受けておらず、不十分な部分があるかもしれないという考えもちらっとよぎったこともある。

私はこういうとき、機会を逃すまいと素直に従う。
友達の話の裏付けの調べもせず、すぐ病院を検索。

 「大腸内視鏡」と検索すると、出てくるサジェストは「痛い」「麻酔」「地獄」……あぁ、想像以上になかなか辛そうな検査……私、やるのかね。本当に。

とはいえ怖がってばかりもいられず、「痛くない内視鏡」で真剣に検索して見つけたのが——本郷メディカルクリニック

専門病院で、精度保証まで付いているという。万が一見落とされて数年以内に大腸がんになったら、数百万円の保証が出るらしい。

先生の本気度がすごい。
うちでとったら癌にはならないよと、口では言えても身を切ろうとまでする姿勢は他の病院にはない。

ホームページも証拠や実績に満ちていて、大文字太字で強調されたビジュアルの迫力に圧倒される。

よし!せっかくなら、ここにしよう!
ということで、遠方だけど予約を取り、休みを取って、本郷へ行くことにした。

 
検査当日は、朝から下剤。
午後遅めの予約だったので、
移動中はもうお腹空っぽで波のようにおしよせる腹痛も止まっていた。
受付を済ませて、先生の問診を受けた。

「家族に大腸がんの人はいますか?」
「祖母が…たしか、大腸だったかも。体質は似てる気がします」


 おばあちゃんと似てるところ、他にもある。
洋裁が好きで、編み物もする。おしゃれをするのが好き。物欲も旺盛だったらしい。 

りっかちゃんは誕生月が同じだったからと、ダイヤに囲まれたサファイアの大事な指輪を、早々に形見分けして私にくれた。

この指輪、いずれは誕生月の同じ長女に譲ることになるのかな。
それとも私に妙に似合うようになる日が来て、活躍する……?



 検査が始まる。鎮静剤のおかげで、ぼんやりとモニターを見ていた。
映し出された腸内は、意外なほどきれいなピンク色で——なんだか感心した。

40年以上、私の体内で、こんなに静かに、休まず働いてくれていたんだな……初めて見る自分の内臓のさらに内側に、感謝の気持ちが湧いてくる。

空気で腸を膨らませ、怪しい部分には、アメフラシが出すような紫の液体をシュッと吹きかけ、じっくり観察。

で、わりとすぐ。

「……ありますね。取りますね」

一個目のポリープが見つかった。
器具でちょいっと引っ張って、ぷちんと取る。
多少お腹に感覚はあるけれど、痛くはない。

むむっ痛そうって構えたけど、案外平気。
ほんとにあったんだ……ポリープ……。

 ……と思っていたら、


「……はい、また取りますね」
「……取りますね」
「………………」

先生が回を重ねるごとに無口になっていく。
口数が減っていくのと反比例して、私の脳内ツッコミは騒がしくなっていく。

「え、何個目!?」「えらい取るやん!」

まるで腸内に隠されたポリープを探す、リアル脱出ゲーム。

先生、無言でスピーディーに作業。私は、酒に酔った感覚でただモニターを見守るだけの傍観者。

どれくらい取ったか数え切れなかった。
最後の方はもう、私も無になっていた。



検査後の説明では、最大で6mm、小さいもので2mm。殆どは2~4mmだった。
腸の図の上に②みたいにして、位置と大きさを赤のサインペンで入れてくれたものを渡してくれた。
合計、11個……!

細胞診にまわすこと。
ホームページで結果を確認出来ること。
1年以内の再受診がおすすめとの案内を受けた。

私はハイスコアだったので、
今後癌化した場合の保証は低いものになっていた。
その事実に少しひく……。

「おばあちゃんと体質、似てるって言ってたよね。あなたのお見立て、当たってたね」
と、先生が言った。

 私は、できもの体質らしい。
子宮筋腫、副腎の腫瘍、粉瘤にも悩まされてきた。
でも、ニキビはなぜかほとんどできたことがない。

「見える場所に出ない」──それが私の体質だ。
日本の電信柱や電線は、メンテナンスしやすいように“外に出ている”。
対して私は、問題が地中深くに埋まっているタイプ。
完全にフランス式である。(どこが?)

 以来、腸内環境にほんのり意識が向くようになった。
ヤクルト、納豆、海藻、乳酸菌サプリ。
気分に合わせて、楽しみながら取り入れている。
やっぱりぬか漬けが一番良さそう。ここ最近、とても調子がいい。

 一度、自分の内臓のなかを“この目で見てしまう”と、意識は変わる。
ピンク色の静かな壁。見えない腸内フローラたち。
そこに11個もポリープが育っていたなんて、まるで静かな侵略だった。

これからはもう少し、ちゃんと守っていきたい。
腸のためにできること、ひとつずつでも。

本郷はちょっと通いにくいし、費用がかなり上がったみたい。

以後は、ナースのママ友に教えて貰った、地元の病院のところで定期的に検査をしてもらっている。

来週末がその検査予定の日だ。
あなたもこの機会に1度、いかがですか?

お読みくださってありがとうございました!

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