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📚93【「不安症」でもだいじょうぶ】その理由 1349


※ヘッダー画像は表紙部分です

「不安症」でもだいじょうぶ
不安にならない、なくすという目標は間違いです

原井宏明(1984年岐阜大学医学部卒業、原井クリニック院長、精神科専門医•指導医•精神保健指定医•日本認知行動療法学会認定専門行動療法士)
松浦文香(10歳頃から強迫症、2016年集団集中治療を受け回復、2019年より原井クリニック勤務、自助グループ京橋強迫の会世話人)

さくら舎 244頁
2024.1.13初版


せっせせっせと自ら不安を製造している。
それはそれは、次から次へと。
「不安の9割は、実際には起こらない」と言われても、「それは結果論やん」とやっぱり不安になってしまう。
「不安って具体的には何?」と精神科Y医師は私に訊くけれど、漠然として正体が判らないから不安なの。
そんな私が、「大丈夫」と太鼓判を押してもらいたくて本書を手に取ってみた。

 本書のいちばんの目的は、不安をなくすことではなく、不安があってもそれにとらわれることなく、「やりたいこと」「やるべきこと」を優先できるようになることです。

はじめに P13


不安は異常でも弱さでもない。
人間に標準装備された反応(=危険を察知する脳の機能)。
「不安をなくさなきゃ、避けなきゃ」という気持ちは、却って不安を慢性化•増幅させてしまう。
不安を恐れすぎるのは逆効果。
ましてや、ネガティブな性格や努力不足のせいだと自分を責めないこと。

不安を感じながらも行動を止めず、日常生活を続けていくことが重要。
不安にとらわれている時間を、やりたいことなんでもいいをやる時間に置き換えていく。
「大して危険じゃなかったな」「思ったより大丈夫だったな」と脳が学習することで、不安に思う気持ちは徐々に弱まっていく。

不安を回避しようと対処行動ばかりを取っていると、ほんのちょっとしたことにでも「前もってやっておこう」とか「念の為にこうしておこう」とか「心配だからやめておこう」とか、対処行動を取らずにはいられなくなる。
更には、不安をより強めることにもなってしまう。
だからこそ、不安であっても行動をやめないことが大切。

不安症な人には、完璧主義だったり責任感が強かったり他者に迷惑をかけたくなかったりする人が多い。
それは生きづらさではあるけれど、同時に長所でもあると自分で認めること。
なんなら褒めちゃえばいい。
私って偉い。

不安から逃れようと不安の原因探しをすると、余計に不安が募る。
ああ、解る‼︎
解決するために分析してるつもりなのに、ドツボにハマるというか、ズブズブと沼に沈んでいく感じ。
原因探しを「する」「しない」の二択ではなく、「後でやる」とか「原因探しの代わりに別のことをやる」という選択をしてみればいい。

不安が入り込む隙間を、好きなこと•やりたいこと•楽しいこと•心安らぐこと•気分転換になることで予め埋めておく(快行動スケジュール)のもいい。
確かにね。
「もう直ぐ旅行」「後ちょっとで第九の本番」と思えば、多少の不安はあっても浮き浮きしたもの。

不安症の当事者向けだけではなく、そういう人との上手な付き合い方も書かれている。
「共依存関係に陥らないコツ」「パニックになっている人への対処法」とかね。
そういう人と付き合うときに忘れてはならないのは、自分と相手を切り分けて考えること。
自己犠牲を払わず、適度な距離を置くこと。

読めば不安解消というわけではないけれど、不安は悪じゃないし、不安はなくさなくてもいい。
そう思えれば、多少気が軽くなるかもしれないよね。
                 2025.12.14

「不安さえなければ人生はうまくいく」と考えて不安をなくそうとすることで、逆に、人生をストップさせてしまうわけです。
行動の幅を広げてみましょう。
まずやってみて、それからどうだったかを考えるのです。
「まあ、仕方がない。そういうこともあるよね」と、過去の失敗と将来の不安を抱えたまま、とにかく止まらずに動き続けるようにします。

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