💁📚51【がん征服】なぜ承認されたのか? 981
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がん征服
下山 進(ノンフィクション作家)
新潮社
実は未読。
本書のレビューというよりは、本書を紹介していた新聞記事を読んで、気になる言葉に囚われた。
これって、がん治療に限らないよね。
こうやって国に?政治に?世間に?騙されていることって、他にもきっとあるよね?
騙されているうちに慣れちゃって、いつしか当たり前になっちゃうんだよね?
そうなるように誘導されてるんだよね?
なぁんて思ってしまった。
2024/12/7(土)朝日新聞 読書欄
著者に会いたい
治療開発の苦闘描く
沢伸也
がんは今や、生涯にふたりにひとりが罹るありふれた病気。
ありふれているからと言って、決して簡単な病気ではない。
治療法……というか、治療を受けるかどうかを含め選択の余地が多く、イコール「常に選択し続けなければならない」。
席に着きさえすれば、勝手にアペリティフから順に運ばれてくるわけではない。
本書では、数多くのがんの中から「膠芽腫(脳腫瘍の一種)」が取り上げられている。
平均余命15ヶ月。
最も治療が難しく、新しい治療法が模索され続けており、想像を超える三つの治療法開発に日本人研究者が悪戦苦闘している。
そして……
がん治療に厳しい目も向ける。三つの治療法のひとつを「有効性が証明されていないにもかかわらず国に承認された」と指摘した。
当初の構想にはなかったが、取材を進める中で、国の審査報告書に「有効性があると結論付けることは困難」と書かれているのに気づいたという。
「なぜ承認されたのか」を追っていくと、14年の改正法施行で、有効性の「証明」ではなく、「推定」だけで承認する規制緩和が行われていたことに行き着いたという。
引っかかりませんか?
悩み迷い時間をかけ、苦渋の決断として選択した治療法に「がん治療としての有効性がない」って‼︎
有効性はないのに「国から承認されている」って‼︎
国が承認する為に「有効性を証明しなくても構わない」って‼︎
これって一体、誰の為の何の罰ゲームなの?
残り少ないかもしれない生命をかけてまでも受けようとしている治療が、「有効性があるかもしれないよ、ないかもしれないけれど」っていう代物なのよ。
勿論、どんなに有効性が確立されている治療法であっても、誰にとっても100%有効というわけではない。
不測の事態は起きる。
今まで判り得なかった不具合が生じることだってある。
ヒューマンエラーだって起こる可能性はあるし、治療開始時がたまたま寿命だということだってあるでしょう。
それにしても科学‼︎
しかも医療‼︎
その中でも最先端のがん治療法‼︎
その基準の何と曖昧なこと。
エビデンスがあったってその通りには、ならないのよ?
だってさぁ、体質•体調•体格だって人によって違うのよ?
「効くんじゃないのかなぁ?知らんけど」程度の状態で、国が承認⁇
「推定」だけで、「証明」しなくても「承認」されるって、そういうことよね?
2014年と言うからには、10年の間に「国が承認している治療法だから」と選択した方々がいらっしゃるのでしょう?
助言した医師だって、まさか推定で承認されているとは知らなかったんじゃないの?知らんけど。
私の親の世代は「先生にお任せします」が「良い患者」だった。
私はこの通り自分が納得しなくちゃ我慢できない質だから、とことん質問するし、とことん教えを乞う。
中には亡父の元主治医のように「あなたに専門的な話をしてもお解りにはならないでしょうから」と、説明責任を果たす気が全くないアンポンタンもいる。
相手が素人なら理解させることすらできないのね?
由美(仮名、長女)は幼稚園以降、2回脳内出血を起こしたし、何度も死線を彷徨ったし、原因を突き止めて治療を終えたときには中2になっていた。
今も毎年MIRだけは受け続けている。
インターネット検索がここまで身近ではなかったから、本を読み、新聞を読み、雑誌を読み、時にはドクターショッピングをしながら信頼する医師に自ら近づき、今なら逆立ちしても診ていただくことなんてできない医師に、奇跡のような偶然が重なり主治医になっていただくことに成功した。
先の2回の脳内出血を一度も診ていないのに、よくぞ引き受けてくださった‼︎
事務処理能力はカラキシ。
文字は判読不能。
夜勤明けでディズニーワールドに飛んで行っちゃうディズニー好き。
こんなにゴッツくて毛むくじゃらの指で、脳血管手術なんかできるのっ⁇
(看護師でもなく医事課職員でもなく)医師本人から入院指定された日に病院に行ったら、病室も食事も何もかもが手配されていなかった。
マジか⁇OMG‼︎
でもね、超一流。
一流ってね、研究だけじゃない、腕だけじゃない、オペの件数だけじゃないんだよ。
⚫︎どれだけ患者や患者家族に寄り添い、不安を取り除けるか
⚫︎患者•家族が自ら選択しやすいよう情報提供•助言(誘導ではない‼︎)できるか
⚫︎自身の持てる力をどれほど注ぎこめるか
⚫︎結果にどれだけの責任を持てるか
⚫︎経験を次の研究や臨床に活かすことができるか
「その治療法のエビデンスは確かか?」なんて、患者は知り得ない。
「その選択で間違いはないか?」なんて、結果が出なくちゃ判らない。
結局のところ「この医師に任せてみよう」「結果がどうであれ、この医師に預けてみたい」「この医師のやることなら悔いはない」と思えるかどうか?なのだと思っている。
本書の中で「国の承認」「有効性を推定」「規制緩和」がどれほどのボリュームで、どれほどの重要性を持って語られているのかは知らない(読んでないから……)。
承認や規制緩和が、経済ばかりが優先されたり、特定の団体や特定の人の利権を優遇した結果ではないことを、今更ながら強く願う。
誰もが合理的に治療方法を(治療を受けないことも含めて)選べますように。
選択した治療を安心して受けられますように。
より良い治療方法の開発が停滞していませんように。 (12/10)
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