⭐︎情けない 1257
ああ、情けない‼︎
気の迷いというか、ほんの出来心というか。
いつもならやらないことをやってしまったというか、普段なら手を抜かないところで手を抜いてしまったというか。
ほぅらね、だから言わんこっちゃない。
自分で自分が情けない。
……という失敗をして意気消沈。
ひとり反省会をしながら職場から帰宅したところ。
とはいえ、私以外は誰も気づいてなくて、私ひとりだけが情けなすぎて自己嫌悪。
もしこの失敗がなければ、また同じことをやらかしたかもしれないと考えると、失敗さん、気づかせてくれて本当にありがとう。
ところで、以前、私が言われて苦手な言葉として「傷つきました」を取り上げた。
こう言われると、私にはどう対応すればいいのかわからなくなってしまう。
「傷つきました」と同じように、私が言われたら苦手なのが「情けない」という言葉。
冒頭に書いたような「んもぅ、私のバカバカバカ‼︎」と自分にガッカリして、自分で自分に言う「情けない」ならいい(勝手に反省しとけ、自分)。
他者が発する「情けない」は、ニュアンスがちょっと(かなり?)異なる。
他者が発する「情けない」が、Iメッセージのようでいてそうではないのも、「傷つきました」とよく似てる。
さも「残念です……」という雰囲気を漂わせていながら、「あなたを見損ないました」「あなたは期待外れでした」という、「ダメ認定」&「責め」に感じられてしまう。
自分を憐れむようなふりをして、他者を蔑むとでも言う感じ。
私が幼い頃、よく母から「情けない」と言われてた。
母はたいてい泣き出しそうな表情(でも絶対に泣いてない)をしていたし、たまには頭を掻き毟りそうな勢いだったし、時にはテーブルに突っ伏したりもしてたから、機嫌がすこぶる悪いことは解ってた。
怒られれば「ごめんなさい」と謝ろうと思うけど、「情けない」は(当時の私には)理解不能だったし、芝居がかった母にどう返せばいいのかもわからなかった。
母が「情けない」と私に嘆いた内容は、(多分)私が挨拶をできなかったとか、返事をできなかったとか、その程度のことだった(と思う)。
何せ私は、超がつく人見知りで、超がつく引っ込み思案で、超がつく内弁慶だったから、他者への挨拶や返事のハードルがとんでもなく高かった。
可愛い可愛いとチヤホヤされ誰にでも愛嬌を振り撒く弟と私を比較しては、若かりし母は「お姉ちゃんなのに」と恥ずかしく歯痒く感じていたのではなかったか。
母は母で、「ダメ‼︎」「いけません‼︎」と感情にまかせて子どもを怒ってはいけないと思い込んでたものだから、自分の中でギリギリ折り合いがつくのが「情けない」だったのではないかな?
その割りには、お尻も叩かれたし、家の外に締め出されもしたんだけど。
母の「情けない」は、私が長じるにつれ徐々にバージョンアップしていく。
「ああ情けない、どうしてこんな子になってしまったの」
「ああ情けない、育て方を間違えた」
「ああ情けない、お腹に戻して一からやり直したい」
お母さん、どれも当の子どもに向かって言う言葉じゃないよ。
私の存在、否定されてるやん。
更に「お母さんはこんなに頑張ってるのに○○(私の名前)は」と、より直接的に私を責める言い方に変わっていく。
私も自分なりに頑張ってるつもりだったんだよ。
ただ、それがお母さんが望む通りの子どもじゃなかったってことでしょう?
だってお母さんと私は親子だけど、違う人間なんだもの。
おっと、自分語りが過ぎた。
つまりね、自分で自分に言う「情けない」と、対象がある「情けない」は違うってこと。
後者は、見下すことにも、攻撃することにもなるってこと。
言った本人は、まるで被害者のようにふるまうこともできてしまうってこと。
ひとり反省会から、こんなところまで辿り着いてしまいましたとさ。





オジサンを見かけました
2025.9.14
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