⭐︎あなたの職業なんですか? 1128
3月末、進(仮名、別居次男)が私のiPhoneを機種変してくれた。
機種やプランの選定•手続き•支払いは進にお任せ。
以前は進が契約者だったのに、何故だか今回の契約者は私。
どうやら大人のお付き合いが関係してるらしい。
私は身分証明書を持参して、途中から合流。
タブレットを手渡され、契約者(私)の個人情報を選択入力していく。
困った。
職業欄には「無職」も「失業中」もない(「無職」や「失業中」が職業かどうかは別にして)。
うろ覚えだけど選択肢は、会社員•自営業•学生•主婦•年金受給者とか何とかだったような。
個人収入がない場合は、親の扶養や夫(妻)の扶養などの選択肢から選ぶのだったかな?
「失業中なので雇用保険しか収入がないんですけど?」
私の真正直な申告に「えっ?」と固まる年若いスタッフさんと、「夫の扶養にしとけばいいやん」と横から画面をタップする進。
私に夫はいないんですけど?
誰にも扶養されてないんですけど?
何なら扶養していただきたいくらいなんですけど?
私が合流してからでも、既に2時間以上が経ってる。
膨大な手続きの中で、1箇所でも空欄や誤りがあれば、次の画面に進めない。
もやっとしながらも手続き上、私は夫に扶養される妻になった。
ある日、新聞を読んでいて60代独身女性の投稿が目に留まった。
要約は筆者。
ある申し込み書の職業欄に「アルバイト」と記入したところ、担当者から「『主婦』でいい」と言われ、疑問に感じたが、定年退職後無職の身、結婚してなくても家のことをしているから「主婦(主夫)」なのでは?と思った。
ご本人が「主婦」で(が)いいのなら、どうぞ。
何だか「主婦」って、女性が家庭で家事をするのは当たり前って感じがして、私は極力使いたくないんだけど。
……と思ったら、この投稿に随分と反響があったらしく、紙面で一部が紹介されていた。
抜粋•要約する。
2025.5.8(木)朝日新聞 くらし面
60代独身女性 職業欄の肩書きは
定年退職後「無職」と書くことに寂しさを覚えた。
ただ「無職」のどこにも帰属してない解放感も捨てがたい。
私にとっての「無職」は、「就業していない」という事実を表す言葉であって、寂しさも解放感も感じない。
感じ方って人それぞれ。
携帯電話の契約カウンターで、「無職」にチェックしようかと迷っていたら「主婦ですね」とチェックされ、違和感を覚えた。
男性客には「主夫ですね」とは言わないだろう。
世間には未だ「家事は女性がやるもの」という感覚がある。
主婦という言葉には、社会や経済から遠い存在という古いイメージがある。
主婦という言葉が自然消滅することを期待している。
私が進にやられたのと同じケース。
私の場合は「無職」の選択肢がなかった。
職業を尋ねられた寺山修司が「私の職業は寺山修司です」と答えたエピソードを思い出した。
人それぞれ「一番自分が自分であること」を肩書きにするのが良いのではないか。
記述式なら好きに書けばいい。
選択肢にないときが困る。
「寺山修司です」と言って通るのは寺山修司だから。
一般人の氏名は肩書きにならない。
主婦って職業?
有償ボランティアは職業欄に書くこと?
以前の職業を「元○○」って書くのはどうなんだろう?
そもそも何で職業を書かなくてはいけないの?
職業が有償だとしたら、職業欄に無償の「主婦」「主夫」はおかしい。
過去職の話題を投稿したり、専門的な見地から論を展開したりするときには「元○○」もアリだと思うけど、それ以外は「過去の栄光を自慢したいの?」と白けてしまう。
職業欄が要らないケースだってあるよね。
一日の暮らしの中で一番長く占める役割を職業欄に書くと考えたら、「主婦」「主夫」もうなずける。
本人が選んで書くのが何より。
基準は長さ?
本人が好きに書いてもいいなら、書かなくても支障はない気がする。
30年家事をしてる。
役所などの書類には「無職」と書く。
炊事•洗濯•子どもや高齢者の世話など世の中で産業になっていることを家でやっているだけ。
無職ではない。
掲載されてた中では唯一の男性。
無職はプライドが許さない?
家事•育児•介護をやってる人は全員、有職ってことでいいですか?
「反響」の「一部」が紹介されていただけで、掲載されたのが多数意見なのかどうか判らない。
友野編集委員のお考えも判らない。
「多くのお便りが寄せられました(友野賀世編集委員)」ってことらしいから、関心は高かったのでしょう。
続編があることを期待する。
ずっと以前、no+eのコメント欄で「自分のことを失業者とか失業中と書くのはやめた方がいい」とアドバイスされたことがある。
どなただったかすっかり忘れてしまったけど、卑屈というか自己卑下してるというか自嘲してると思われたのかもしれない。
いいえ、全然。
ただ事実を書いてるだけ。
ご心配ありがとう。
職業欄が必ずしも必要だと思えないケースがある。
ただ前例を踏襲してるだけではないかと思うケースがある。
職業の種類や働き方は多岐にわたるし、今や転職に否定的なイメージはない。
今まで当たり前だと思っていたことだって、変わっても、変えてもいいんじゃないの?
性別欄や年齢欄がない書式も増えてきている。
職業を申告しなくても支障がなければ、職業欄だってなくしちゃえばいい。
「主婦」に代わる「誰もが誇りを持てるような言葉」だって生まれればいい。
2025.5.8
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