📚111【どうして男はそうなんだろうか会議】自由で平等って良いよね 1581
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どうして男はそうなんだろうか会議
いろいろ語り合って見えてきた「これからの男」のこと
澁谷知美(1972年大阪市生まれ、東京経済大学全学共通教育センター教授)
清田隆之(1980年東京都生まれ、文筆業、恋バナユニット「桃山商事」代表)
筑摩書房 271頁
2022.8.10初版
「非モテ」の諸相
マウントされたら、どうする?
男は弱音を吐けない?
しっかり働かないと女性に嫌われる?
すぐそこにあるマチズモ
これは、あなたのための本です。
「さいきん、「男であること」が問われている気がする」
「ジェンダーという言葉が気になる」
「自分も男だが、「どうして男はこうなんだろうか」と思うことがある」
そんな男性に読んでほしくて、作りました。同様の思いを持つ女性、そして男性でも女性でもない人も、ウェルカムです。ぜひ、私たちの「会議」に参加してください。
編者の2人が、「ジェンダー平等を視野に入れつつ『男であること』を考えてきた男性(p010)」6名をゲストに迎えて会議(対話)。
チャプターごとの①タイトル ②サブタイトル ③ゲストのプロフを一見するだけでも興味をそそられる。
※第○章に続く( )内および、プロフ( )の次行は、澁谷知美さんの「はじめに」より
第1章(男性のコミュニケーションのあり方と身体観について)
①「男子バキバキ脳」からの脱却
②「自分の身体はこういうものを喜ぶ」を知ろう
③清田隆之(本書の編者)
ライターとしての経験が豊富
第2章(男性の大きな悩みのひとつ「非モテ」がテーマ)
①「非モテ」の諸相と、「これから」のこと
②自己否定でも開き直りでもなく
自分を「開く」語りの可能性
③西井開(1989年大阪府生まれ、千葉大学社会科研究院特別研究員、臨床心理士、公認心理士、「ぼくらの非モテ研究会発起人」)
第3章(男性性と暴力について)
①男性性と暴力
②コミュニケーションに潜む加害と
被害の両面から考える
③中村正(1958年生まれ、立命館大学人間科学研究科教授)
長年、男性の脱暴力について研究と実践をかさねてきた
第4章(「男同士の支え合いは可能か」を切り口に男同士の関係について)
①男性が乱用しがちな「構造的な優位」とは?
②その「優位」を利用しない手立てを考えよう
③平山亮(1979年神奈川県生まれ、大阪公立大学大学院文学研究科准教授)
息子による親の介護などを研究
第5章(テーマはずばり男性中心社会•日本)
①「誰でも差別し得る」という出発点
②「男性中心社会」日本と性的マイノリティ
③前川直哉(1977年兵庫県生まれ、福島大学教育推進機構高等教育企画室准教授、ふくしま学びのネットワーク理事•事務局長)
性的マイノリティ当事者
第6章(日常にひそむマチズモ(男性優位主義)について)
①すぐそこにあるマチズモ
②あの手この手で「マッチョ連合」を突き崩せ!
③武田砂鉄(1982年東京都生まれ、出版社勤務を経てライター)
ジェンダーをめぐる率直な発言で人気
「だから男ってダメなんだ」と言いたいんじゃない。
作られた性差、作られた役割分業、不平等だと認識されない不平等。
いつまで経っても男性中心(優位)社会が変わらないままであれば、女性は生きづらいけれど、男性だってしんどいでしょ?
「男性中心社会では、経済とか政治とかいった公的な領域を自分たちで独占したいという欲望だけだなく、育児や介護など、さまざまなケア役割から逃げ出したいという欲望も強いと思うんです。(p194)」
「女性の労働時間は延びているのに、育児や介護といったケア役割は相変わらず女性に集中し続けていて、疲れ切っている女性が少なくありません。(p194〜5)」
「今なお多くの男性は、仕事を言い訳にして?ケア役割から逃げているというか……本当にやりたくないんだなと思いますね。(p195)」
向き不向きは性差ではない。
男性ができるほとんどのことは、女性にだってできる。
逆もまた真なり。
男性は家事も育児も介護もできる。
女性にしかできないのは、妊娠•出産•母乳を出すことだけ。
世界的にジェンダーギャップ指数が低い日本。
G7の中では最下位。
ジェンダー公正が実現するのには、123年かかるらしい。
それって、今生まれた赤ちゃんが存命中には無理ってこと⁇
「よその国を見てみると、女性の首相や大統領はふつうにいますし、女性の社長や取締役も少なくありません。(p196)」
初版から4年も経たないうちに、幸いにも?残念なことに?日本には女性の首相が誕生した。
ところがどう?
ジェンダーギャップが縮まるどころか、もうとっくに存在しないはずのゴリゴリの家父長制があちらこちらから顔を出している始末。
レディースデーやレディースセットや女性専用車両などを取り上げては「女性優遇」「男性差別」と批判する男性は以前から少なくない。
「日本の平均賃金を男女別で見たら、どれくらい開きがあるのか知ってますか、と問いたい。男性を100とした場合、いまだに女性は74ぐらい。つまり、毎日がメンズデーです。(p232)」
「痴漢加害者の多くが男性だあることを考えれば、自分たちで『痴漢すんな』という機運を作るにはどうするかを考えていきたい。ところがそうはならず、女性専用車両は不平等だと言い募る。論点をずらしていますよね。(p223)」
これが実態。
ゲストがそれぞれの経験や立場から語るエピソードが豊富。
対話形式(口語)なので固苦しくない。
何より当事者である男性が語っているのが良い。
支配•従属を避け相手を尊重するには、「『自分は相手のことを完全にはわかっていない』と意識し続けること(p158)」
これ、伝えたい人が多すぎる。
2026.8.2.日
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