📚92【やりたいことは全部やりなさい】渾身のメッセージ 1342
※ヘッダー画像は表紙部分です
やりたいことは全部やりなさい
最後に後悔しない25のヒント
森永卓郎(1957年東京都生まれ、経済アナリスト、獨協大学経済学部教授、専門は労働経済学•計量経済学、2025年1月死去)
SBクリエイティブ 219頁
2025.4.15初版
世を去る2週間前に遺したメッセージ
「お金の奴隷」の人生に本物の豊かさはない。
著者の信条は「今やる、すぐやる、好きなようにやる」。
後悔しない人生とは、今この瞬間にやりたいことに取り組むこと。
「やりがいのためだけに生きる」ことこそが、真の幸福。
金銭的な豊かさを追い求め続けても疲弊するばかり。
その先に幸せはない。
安定を求め、ルールに縛られ、お金のために働き続けることは、人生の幸せとイコールではない。
「はじめに」を読むだけで、亡くなる2週間前の言葉の熱量に圧倒される。
将来に何の不安も感じることなく、毎日を楽しく過ごすことができればどんなにいいだろう。
不安の中身は人によって、健康(病気)とか、キャリア(仕事•趣味)とか、人間関係(家族•職場)とか。
その中でも少なくない人の不安の大半は、突き詰めていけば経済的なことに起因しているのではなかろうか。
たとえ潜在的であったとしても。
私がそうだった。
H(元夫)から離れようと決めたときも、うつ病•休職したときも、退職したときも、雇用保険受給が終わったときも、ひとり暮らしになったときも、他の不安に隠れるように頭の奥の隅の方にいつも経済的な不安が潜んでいた。
老後資金2000万円、預貯金より投資•運用、新型NISA、副業奨励、物価高騰、社会保障縮小、自己責任、自助努力……
どこを見ても何を聞いても、自分で備えなさい、早くやらないと差がつきます、後で泣きを見ます。
自分で資金を作れない者は人に非ずって感じ。
知識もなくブレインも持たない私には、プレッシャーでしかない。
決して、「本書を読めば、不安も恐れも一網打尽、雲散霧消」というわけではない。
でも、日々漠然と感じている経済的な不安や恐れの正体というのか、仕組みというのか、カラクリというのか、そういうものが易しく説明されている。
正体が解ってしまえば、無闇矢鱈と怖がる必要はないし、対応の方法も解ってくるってこと。
とはいえ、楽観的なことばかりが書かれているわけでもない。
「次にバブルが弾けたら、二度と再生しない」とか、「お金持ちほど優遇されている」とか、「社会保障制度はとっくにオワコン」とか、「こんな会社辞めてやると思ってもしがみつけ」とか、「死を意識しろ」とか。
厳しいけれど、易しく優しい。
日本の経済や政治が、*次のフェーズ、又その次のフェーズへと移り進んでいく道程で、著者のように「待った」「常識に縛られるな」「心配しなくて大丈夫」と声をあげる人がいてほしい。
望んでも、もう叶わないということが悔しい。
書き残してくれてありがとう。
※政府は、今度は未成年を対象にした「こどもNISA」なんてことを言い出してるよ。
2025.12.5
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