📚87楽しく学ぶ【だいじだいじどーこだ?】 1315
※ヘッダー画像は表紙部分です
だいじだいじどーこだ?
はじめての「からだ」と「性」のえほん
作•遠見才希子(1984年神奈川県生まれ、産婦人科医、大学入学後より中高生向けの性教育活動を始め、「えんみちゃん」のニックネームで全国900ヵ所以上の学校を巡る)
絵•川端水丸(1991年千葉県生まれ、書籍•雑誌の挿画、ウェブのイラスト、映画や本のイラストレビューなど)
大泉書店
2021.7.15初版
ご覧の通り、絵本です。
いつか読もう、いつでも読める、と思っているうちに、今になってしまった。
もっと早くに読めばよかった。
絵が良い。
明るくて、シンプルで、可愛いらしい。
表情の変化が解りやすく、幼い読者にも理解が進みやすいと思う。
メッセージは直球。
体は大切なんだよ。
その中でも特別大事なところがあるんだよ。
親しい人にでも、見せない、触らせない。
勿論、他の人の大事なところも、見ない、触らない。
見るのも触るのも自分だけ。
でも人前では触らない。
それだけに終わらない。
もし「見せて」と言われたら?
逃げよう。
誰でもいいから大人に話そう。
でも逃げられなかったら?
話したら怒られないのかな?
大丈夫‼︎
話してくれてありがとう。
あなたはなんにも悪くないんだよ。
本文の後の「しっておこう!」「かんがえよう!」も良い。
たとえ「ひみつだよ」と言われても、悪い秘密は守らなくていい。
拒否できなかったり逃げられなかったりしても、あなたは何にも悪くないし、助けてくれる大人はいるからね。
巻末の「大人の方へ」も必読。
本来、性の話題って誰もに関わる大切なこと。
特別なことでも恥ずかしいことでもないはず。
性教育は「一人ひとりが大切な存在であることを学ぶこと」。
性加害者は決して特異な人ではなく、子どもへの性暴力は身近に存在する。
そうそう、割りと前の方の頁にこんな描写が出てくる。
パンツのなかは とくべつ だいじ
おまた おちんちん おしり
「おまた」はきっと女性器のこと。
男性器には「おちんちん」という呼び名があるのに、女性器には子どもにも伝えやすいような適切な呼び名がない。
いや、全くないわけではないけれど、「おちんちん」のようなアッケラカンとした感じがない。
口に出すのが憚られるような感じ?
私が幼い頃、母や祖母は「おまた」「おしも」と言っていたように思う。
中学生になり「関西3文字、関東4文字」なんて言葉を知ったけれど、口に出す機会はなかったし、その後「性器の呼び名でありながら、性行為のことも指す」と知り、益々口にしたくなくなった。
方言ではなかなか可愛らしい呼び名もあるようだし、陰部という言い方もあるけれど、大事なパーツなのに「陰」とはねぇ……
素敵な呼び名ができるといいのに。
「子どもが幼いうちから性教育を‼︎」と大上段に構えなくて大丈夫。
子どもにも大人にも、楽しい絵本の一冊としておそばにどうぞ。
【参考】性教育についての過去記事
全記事をマガジンに収録しています 2025.11.8
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