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💁【すり替えられる少子化原因論】対立せず、押しつけず 1086


すり替えられる少子化原因論[下]

男女対立せずに産み育てやすく
責任押しつけず社会全体で分担を

ヒオカさん(95年生まれ、ライター)寄稿

2025/3/26(水)朝日新聞夕刊



少し前にこういう本を取り上げた。
「生理、妊娠、出産に伴う体の不調や苦痛」「少子化は女性だけの所為ではない」ことを、男性にも是非知っていただきたいと思ったから。



そして今回はヒオカさんの寄稿。
ヒオカさんについては、以前にもご紹介したことがある。



3部作の3回目にして最終回。
「そうそう‼︎」と激しく同意しながら拝読。
本文から引用してご紹介する。
本当は全文お読みいただきたい……


 「夫は大事な会議がある、子どものことで仕事に穴をあけると迷惑がかかると言うけど、私も同じなのに」

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

妻の仕事は大事ではないとでも?
妻が抜けても迷惑にはならないとお思いか?
労働を差し出し相応の対価を得るのに、夫も妻もないでしょう?
男女間の賃金差については、また別の問題。


夜泣きで対応するのはいつも母親、という声もよく聞く。育児をしたくなくてわざと残業したり、飲みに行ったりという父親の話を聞くたび、女性が負うあらゆる負担を免れる男性という立場なら、子どもを持つ選択肢もあり得るのかもしれないと思う。

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

ああ、はいはい、私も「早く泣き止ませろ」「俺は明日も仕事やねんぞ」と言われましたっけ。
夫が仕事に出かけている間、家事と育児を独りでやるのは私でしたけど、何か?


2児の父である男性と出産の話になった時、「帝王切開って楽だよね」と相手が発言した。

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

夫から「つわりは病気じゃない」「出産は命がけなんて大げさ」と言われたという経験をよく聞く。

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

ご病気やお怪我で手術なさる方にも「切って治るなら楽だよね」と仰るのだろうか?
病名のない体調不良者や精神状態が崩壊寸前の人にも酷いことを言いそう。
不安も痛みも辛さも苦しさも体験できればいいのに。


「妊娠•出産の負担を負っていない男性こそ、育児を担うべきだと思う」「たくさん子どもが欲しいとか、自分が産むわけではない男性が言うべきではないと思う」「男性である自分には、女性の身体の変化、感じ方がわからない。だから、考えすぎなくらい考えないといけないんじゃないか」

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

これ、ヒオカさんの男友達の発言。
「それを聞いた時、なんだか泣けた」と書いていらっしゃって、me too。
実際に体を使うのは女性だけど、「両性の問題」だという当たり前のことを、当たり前に考えて、当たり前に発言できる男性の存在は、(現時点では)決して当たり前じゃない。


敵は男性じゃない。自分が体験しえない痛みや負担を矮小化すること。女性に偏る家事育児負担。母親こそ家事育児に向いている•専念すべきという母性神話。医療的ケア児や障害者の介護の重すぎる負担と脆弱なサポート体制。少子化の女性原因論。若者の経済苦。不妊治療の経済的負担。産んだ後どうにかなると思える環境のなさ。
 それらはやはり、個人の意識と共に、政治で社会を変えていくほか、手立てはないと思う。

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

 子育ては、自助でどうにかなる問題ではない。社会全体で、その負担を分散していかないといけないと思う。

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

女性だけの問題ではないし、若い世代だけの問題ではないし、カップルだけの問題ではないし、子どもを望む人だけの問題でもない。
単身者だって高齢者だって、無関心からの意識転換は必要。
政治屋ふるだぬきの頭の中に蔓延はびこっている家父長制度を払拭する術は何処かにないものか……?


生殖や育児における男女の圧倒的な不平等を直視してほしい。
 女性の痛みや不安を、ちゃんと見て、受け止めてほしい。

2025/3/26朝日新聞夕刊ヒオカさん寄稿

男性に「代わりに産んでくれ」と言いたいわけではない。
女性というだけで我慢している様々なことは、女性だからって平気なわけじゃない。
我慢して耐えてるんだと知ってほしい。
事実を事実として、(男女の体の仕組みや働きの)違いを違いとして、(不安や痛みなどの)負担を負担として認めるてほしい。



 男性に女性の痛みをわかることなどできない。でも、わからないから、わかろうとすることを放棄していいのかというと、それは違う。
 わからないからこそ、わかろうとする営みが尊いし、意味があるのだと私は思ってる。

理解しようとする想像力は思いやり。
想像から湧く気遣いは優しさ。
誰かにとって優しい社会は、誰にとっても優しい社会なんじゃないのかな?
遅すぎることはない。
たとえ自分に間に合わなかったとしても、次の世代には間に合うはずだから。
             (3/26)






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