📚82【裸足でかけてくおかしな妻さん】おかしいのは妻さん? 1264
裸足でかけてくおかしな妻さん
吉川トリコ(1971年生まれ、名古屋市在住、2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞大賞•読者賞)
新潮社 343頁
2025.3.20初版
ところで(えっ、いきなり⁇)
たまに読んだ本を紹介することがあるけど、読んだ本の全てを書いてる訳じゃない。
現に、これの次に読了した本については書いてない。
面白いのは書いて、そうでないのは書かないのかというと、そうでもない。
基準は曖昧でテキトー。
以前に比べると、めっきり本を読ま(め)なくなった。
前職に就いてた頃の方が圧倒的に忙しかったのに沢山読んでた。
ということは、「読む時間がない」が理由じゃない。
うつ病を発症してから集中力が落ちたのは確かだけど。
最大の理由は、no+eに書こうかな?どうしようかな?と思いながら読むと詰まらないから。
誰からも書けと強制されてないし、読みたいとも言われてないし、勝手に書いてるだけなのに、どの口が言ってるんだか。
読むこと自体が好きで、読んでる時間が好き。
読み終えて頁を閉じた瞬間、「で、エンディングはどうなったんだっけ?」「あの登場人物は何て名前だったっけ?」と忘れてしまう体たらく。
no+eに書こうかな?と思うと、「ああ楽しかった、はいお終い‼︎」という訳にはいかない。
書かなきゃ済むんだけど、どこを伝えよう?どのように伝えよう?この描写は凄い‼︎このセリフは外せない、と思いながら読むことになってしまう。
「味わいながら読む」「登場人物の気持ちになる」「本の世界に浸る」というより、「考えながら読む」「読みながら考える」ようになっちゃって。
面白い本なのに、読んでるうちに「面白いから読む」から「書くつもりだから、面白い箇所を探さなきゃ」になってしまいがち。
アホやねぇ、ほんとに。
閑話休題
「裸足でかけてくおかしな妻さん」のことを少しだけ。
楓は、デリヘル嬢をしているときに客として訪れた金村太陽(男性•作家)と出会い、東京の太陽のマンション(仕事場)で暮らしていた。
太陽の田舎にはがんで余命宣告を受けた母•紘子(スナックのママ)がいて、スナックの2階に住んでおり、太陽の実家には、妻•野ゆりが、畑仕事や近隣の高齢者の相手をしながら暮らしている。
太陽は、妊娠した楓を田舎の実家で野ゆりと同居させ、自分は東京のマンションを行き来する。
はぁ⁇
子どもがいない正妻と妊娠中の愛人(?)を同居させるクソ男(太陽)‼︎
それを受け入れてしまうおかしな妻さん(野ゆり)。
実は楓が別の男性と婚姻中であること、太陽と結婚する前の野ゆりには、憧れ、慕い、同居人(女性)がいたこと、太陽と野ゆりは不妊治療をしたが子どもを授かることができなかったことなどが明かされていく。
楓は大地(男児)を出産。
紘子の秘密、太陽の秘密、何かと楓の力になってくれる男性•湊の秘密……と盛り沢山。
子どもを望んでいたのに、大地の誕生にある疑いを抱く太陽はある行動を起こし、楓の不信を買う。
紘子が亡くなり、楓は大きな決断を下し、湊の協力を得て大地と新たな出発をする。
その隣りには、野ゆりが。
大地が、誰からも望まれて生まれてきた子どもであることは間違いない。
大地が、楓にも野ゆりにも紘子にも太陽にも愛されていることも疑いようがない。
なのに馬鹿だねぇ、太陽って奴は‼︎
お調子者で自分勝手な太陽なんかほっぽらかして、楓も野ゆりも好きな道を進みなよ。
大地は真っ当に育つよ。
こんなに愛されてるんだからさ。
皆んなで幸せになっちゃいな‼︎
……という面白い小説でした。
2025.9.16
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