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Netflixオリジナル「ベター・コール・ソール」悪の真髄とは!?

Netflixオリジナル作品の中でも、「ベター・コール・ソール」は格別の面白さを放っている、と何度かこの作品を見るたびに、人にすすめたくなっている私です。

ブレイキング・バッドを見て良かったと感想を話してくれる人に、「それならぜひこのドラマも見てみて」と推してしまいます。

そのドラマのタイトルは「ベターコールソール」です。


ベター・コール・ソウルとは


Netflixオリジナル作品「ベター・コール・ソウル」は、史上高評価を受けたドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品です。

「ブレイキング・バッド」を未視聴でも十二分に楽しめる独立した物語になっています。

主人公はジミー・マッギル(後のソウル・グッドマン)のお人好しとも思える選択の展開にハラハラしたり、イライラしたり、やきもきしたり、ドキドキしたり。

バカじゃないか!と思わせられたりのストーリー展開にいつの間にかこのドラマにハマってしまうのです。

表向きには軽妙な法廷ドラマやコメディの要素がありつつ、じっくりと人物の心理や選択を描くヒューマンドラマでもあります。

「ブレイキング・バッド」とはどんな物語か

簡単に説明すると、「ブレイキング・バッド」は、普通の化学教師が覚醒剤ビジネスに踏み込むことで徐々に堕ちていく物語です。

最初は「主人公がどんどん悪人になっていく話」だと思っていましたが、繰り返し観るうちに驚くべき発見がありました。

主人公ひとりだけが悪くなるのではなく、彼の周囲の人間関係や社会構造が少しずつ崩れていき、結果的に多くの人が“悪い方向”に変わっていく──そういう物語でもあるのです。

一つの嘘を固めるために、皆が嘘つきになっていってしまうストーリー展開に手に汗握るスリル感を味わうこととなるのです。
いつの間にか悪者を応援してしまっている視聴者となっている自分にも驚いてしまいます。

ベター・コール・ソールの主人公ジミーの転落

本題に戻ると「ベター・コール・ソウル」の主人公はジミー・マッギル(後のソウル・グッドマン)。

物語は、彼が悪徳弁護士へ向かっていく方向に進んでいきます。一見すると憎めない、笑顔の多い人で、困っている人に手を差し伸べる心優しい彼が、なぜ“悪徳弁護士”と呼ばれるようになってしまうのか。

答えは一言では語れませんが、いくつかの核心的要素が重なって悪の方向に導かれていってしまうのです。そのストーリー展開にも目がはなせません。

孤立が生む「悪」


信頼していた人に裏切られたり、制度に阻まれたりすると、人は孤立し、極端な選択を正当化しやすくなります。

ジミーの場合、愛情や家族、師弟関係といった大切なつながりが徐々にほころび、彼の行動が社会的・法的に許されない方向へと押しやられていってしまいました。

つまり彼の“悪化”は個人の悪意だけで説明できるものではなく、環境と他者の反応が引き金となった悲劇でもあるのです。

「悪」の描き方の違い

「ブレイキング・バッド」と「ベター・コール・ソウル」は、ともに“悪の誕生”を描いた作品ですが、その描き方には大きな対照があります。

内面から悪へ堕ちるウォルター・ホワイト


「ブレイキング・バッド」の主人公ウォルター・ホワイトは、一見すると気の弱そうな善良な教師に見えます。

しかしその本性は、実は自己中心的で、親しい人間をも利用し、何とも思わない冷酷さを秘めた人物です。彼は社会に追い込まれたのではなく、自らの選択と欲望によって、どんどん悪へと堕ちていきます。

つまりこれは“内面に潜む悪が花開いていく物語”だといえます。

社会に押し出されて悪になるジミー

一方、「ベター・コール・ソウル」の主人公ジミー・マッギル
(ソウル・グッドマン)は真逆です。外見は怪しく、いかにも悪徳弁護士に見える男ですが、その根底には他人を思いやる優しさがあります。

時に自分の身を危険に晒してでも、見知らぬ人を助けてしまうほどの善良さを持っているのです。しかし彼は、社会の仕組みや制度の不条理に繰り返し押しつぶされ、やがて“悪徳弁護士”という姿に変わらざるを得なくなります。こちらは“善良な人間が社会によって悪に形作られていく物語”だといえるでしょう。

二つの物語が補い合う関係

つまり両者を対比すると、
「ブレイキング・バッド」は、個人の内面から発生する悪
「ベター・コール・ソウル」は、社会や環境に押し込まれた悪
という補完関係になっています。

二つの作品を観ることで、「人はなぜ悪へと傾くのか」という問いに、全く異なる角度から向き合えるのです。

悲劇性と共感を呼ぶヒューマンドラマ

こうした要素を丁寧に積み上げるのが「ベター・コール・ソウル」の上手さです。

視聴者は笑いながらもジミーに同情し、時には彼を応援してしまう。

しかし物語が進むにつれて、その選択の先にある現実と代償が明らかになり、胸が締め付けられます。

単なる「悪人誕生譚」ではなく、選択の重さ、人間の脆さ、そして倫理の相対性を深く考えさせるヒューマンドラマになっているのです。

まとめ「悪の真髄」に触れる傑作


笑いあり、涙あり、そして観終わった後にじわじわ心に残る余韻――「ベター・コール・ソウル」はそんな魅力を持った傑作です。

ブレイキング・バッドを観る前でも後でも、まずはこの物語に身を委ねてみてください。

ジミーという人物の「どこまでが彼自身で、どこからが周囲のせいなのか」を考えながら観ると、より深く味わえるはずです。

この記事を書いていて、またこのドラマを観たくなってきました。何度見ても味のある作品です。コール・ソール・グッドマンを見たら、ブレイキング・バッドを見たくなり、またその逆もしかり。

スピンオフ作品でありながら独立しているなんとも素晴らしい作品です。
「ベター・コール・ソール」。

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