仕事は私の人生の主役じゃない
仕事は人生の主役じゃない。
そう思っている。
だから私は、ゆるく働いて生きていきたい。生活費を抑えて、仕事だけに人生を使わなくてもいい状態を目指している。
でも、それなら私の人生の主役って何なんだろう。
趣味に人生を懸けているわけでもない。
大きな夢があるわけでもない。
「これのために生きている」と言えるものも思い浮かばない。
旅行も好きだ。カフェでぼんやり過ごす時間も好きだ。それに、最近は書くことも好きになっている。
ただ、どれも人生の主役と呼ぶには少し違う気がしてしまう。どうしてだろう。
旅行を仕事にしたいわけじゃない。
書くことだけで生きていきたいわけでもない。
考えてみると、私は「人生の主役」の基準が高すぎるのかもしれない。
私が思い浮かべる主役は、何十年も打ち込める趣味だったり、人生を懸ける仕事だったり、「これのために生きている」と迷いなく言えるものだ。
だから、それほど強くない「好き」は、最初から候補に入れていなかった。
私は、どうしてそんな基準になったんだろう。
何か一つに人生を懸ける人は、眩しく見える。
「これのために生きている」と言える人は、自分の人生に迷いがないように見える。
もちろん、本当は迷いはあるのかもしれない。
それでも私は、何かを成し遂げたことよりも、「これが私の人生です」と言い切れる姿に惹かれている。
私が憧れているのは、夢中になれる何かというより、夢中になっている自分なのかもしれない。
でも一方で、もし何でも自由に選べるなら、私が送りたいのは、週に少しだけ働いて、たまに旅行へ行って、気が向いたらカフェで本を読むような暮らしだ。
そう、今の生活がもうそれだ。
そんな穏やかな毎日に、人生の主役は必要なんだろうか。
私には、人生の主役がいない。
それとも、私が「人生の主役」と呼べるものの条件を、勝手に厳しくしすぎているだけなんだろうか。
いつか、その答えは見つかるのだろうか。
