虚構の裂け目①猪木失神
子供の頃、金曜8時はワールドプロレスリング。
本当は「太陽にほえろ!」が観たかった。けど、親父の横で猪木を観ていた。
1983年 初代IWGPリーグ戦決勝。
アントニオ猪木 vs ハルク・ホーガン
猪木がKOされる。舌を出して失神している。
そして勝ったはずのホーガンがなぜか「やってもうた!」ってな顔でオロオロしてる。子供の俺は思った。
「……やっぱりイカサマやんけ」
その瞬間、俺のプロレスは終わった。
それから20年一切観なくなった。
30歳を過ぎた頃。
偶然ケーブルテレビで闘龍門に出会う。
ストーリーがあり、コントみたいな流れもある。妙に面白い。毎回観るようになった。
しかもその団体は神戸の団体だった。高校の頃ライブを観に行っていた生田神社横のチキンジョージで毎月興行を打っている。これは行くしかない。
営業先を姫路方面に設定し直帰のテイでチキンジョージに寄る。そうやってまたプロレスにハマった。
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で、いつかの試合後、ウルティモ・ドラゴン校長と岡村隆志社長のトークショーがあった。
終演後。俺は岡村社長に履歴書を渡した。
「営業で雇ってくれませんか」
今思えばだいぶ無茶な話や。当然採用される訳もなかった。タラレバの答えはこの24年後。

