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生成AI初心者でも始められるチーム浸透のヒント

こんにちは!コネヒトのもりながです。
この記事はコネヒト生成AIアドベントカレンダー 17日目の記事です。


はじめに

私は今コネヒトで、ママリの広告制作を担うグループのグループリーダーを務めています。今日のこの記事では、以前公開したインタビュー記事のBiz側マネージャー視点での裏話をお話ししたいと思います。生成AIに全く詳しくないBizマネージャーがどのようにしてチームに生成AIを浸透させ、また、どんな成果を出すことができたのか具体的にお伝えします。
生成AIをこれから導入したいと思っている方や、メンバー浸透に悩んでいる方のヒントになるとうれしいです。

生成AI導入で得た成果

最初に成果をお伝えしたいのですが、 生成AI導入を始めてから半年で、チームメンバーの構成は変わらずに約1.4倍まで制作キャパを広げることができました。
さらに副次的な効果も得られたのですがここは最後にお話ししたいと思います。

広告商品の複雑化で膨らみ続けた広告制作のコスト

まず初めに、生成AI導入前の課題感についてです。
最近のweb広告では、クライアントの多様なニーズに応えるカスタマイズ性が求められることが多くなり、ママリでも、ここ1〜2年で記事やSNSだけでなくアプリやオフラインなど新たな広告商品をいくつも開発してきました。広告商品の複雑化で制作コストはこれまでの2倍、3倍と膨らみ、制作キャパの改善が急務となったのです。
そんな時、エンジニアの@yosshiさんからのお声がけで生成AIと出会い、コスト削減の可能性を確信して導入を決定。ただし、5年以上変わらないフローに慣れたメンバーにとっては非常に腰が重く、広告制作の締切に追われる日々の中で生成AIを学ぶ優先度を上げるのは簡単なことではありません。

そんな中、どのようにして生成AI活用を成功させたのか、基本編具体的なアクション編に分けてお話しします。

どのように推進しメンバーへ浸透させたのか

<基本編>

  1. グループ戦略として明確に設定する

  2. 具体的な定量目標を持ち、メンバーと目線合わせをする

  3. 推進メンバーを立て、個人目標に組み込む(評価対象にする)

1. グループ戦略として明確に設定する
前段でもお伝えしたように、広告制作チームは日々締切に向き合っていることから優先度が上げにくい状況です。
この状況を打破するため、まずはじめにグループ戦略の中心に置くこと(=半期でグループで達成すべき目標にすること)を意思決定しました。

2. 具体的な定量目標を持ち、メンバーと目線合わせをする
次に半期で目指す定量的な目標を設定しました。
私たちの場合、必要な制作キャパ ≒ 広告売上目標のため、一人当たりが作れる月の売上金額を試算し、当初の実力値と広告売上目標の差分を定量目標と置きました。
つまり、(大袈裟に言うと)期末時点で目標達成していなければ、広告売上の毀損リスクがあるということです。このリスク含めメンバーと目線合わせをすることで、更に一段アクセルを踏めるきっかけを作れたと考えています。

3. 推進メンバーを立て、個人目標に組み込む(評価対象にする)
私自身マネージャーの立場に身を置いてから1年が経ち、現場の本質的な課題を正しく把握できていないリスクがありました。そのため、現場にいるメンバーの内数人を推進メンバーとしてアサインし、具体的に取り組む施策のプランニングをお願いしました。
また、推進メンバーを立てた際、評価に反映できる状態にするためアサインメンバー個人の目標設定に組み込みました。本人のモチベーションはもちろん、うまく推進できていない場面など適切なタイミングでのフィードバックを気持ちよく受け取ってもらいたい意図もありました。

ここまでが基本編です。 次に具体的なアクションについてお話しします。

<具体的なアクション編>

  1. 日常のグループタスクの中にナチュラルに負担にならないように組み込む

  2. 小さい成功体験を早い段階で作り続ける

  3. 全社発表の機会を設けることで、やや強制的なアクションと承認機会を作る

  4. ある程度インプットが終わった後もやり続ける仕掛け

1. 日常のグループタスクの中にナチュラルに負担にならないように組み込む
導入の際、個人的に最も課題に感じていたのは、広告制作業務で忙しい日々の中でどうインプットしていくかでした。直接聞いたわけじゃないですが、メンバーの気持ちとして「今新しいことやる余裕ないよ」というのが素直な意見だったと思います。
そこで、新たに定期的な時間は設けず、既存のデイリー朝会の時間の内15分だけを学習時間とし、負担に感じない程度でじわじわと進めていくことにしました。
また、基礎知識を学んだ後は実際に進行している広告案件を題材にし、極力業務と紐付け「勉強するための勉強時間」を作らないことを徹底しました。
そうすることで無駄な時間の感覚がなくなり、自然とメンバーも前のめりになったように思います。

2. 小さい成功体験を早い段階で作り続ける
「なんだか難しそう」というハードルを取っ払うため、1でお話しした朝会の15分を活用し、「デイリーチャレンジ」と称した勉強会を実施しました。
デイリーチャレンジでは、予め業務に紐付けた内容でテーマを設定し、徐々に難易度を上げながらインプットとアウトプットを交互に繰り返すように設計。メンバー全員が強制的に2日に1回程度アウトプットし続けることになり、そのアウトプットが「私でもできた!」感を醸成し成功体験となったと考えます。

▼デイリーチャレンジの進め方

  • 事前準備

    • 毎日のテーマを設定

    • インプットに必要なプロンプト例を用意する(生成AIに詳しいyosshiさんに依頼)

  • 当日

    • day1

      • 事前に用意したプロンプト例を解説し、理解を深めてもらう

      • その後、自分の担当案件に置き換えて実際にプロンプトを書いてみる

      • ChatGPTで実行する

    • day2

      • 前日に自分で書いたプロンプトとChatGPTの回答をシェア

      • 互いにフィードバックを行い理解を深める

    • 上記のday1,2のテーマを変え、難易度を上げながら毎日繰り返し行う

デイリーチャレンジの様子
デイリーチャレンジ初日前日の呟き
デイリーチャレンジ6日目終了後のyosshiさんからのコメント (レベル上がってる〜!)

更に、デイリーチャレンジで学んだプロンプトは、推進メンバーが必要に応じて後日GPTsに変換。これにより学んだ後すぐに、より業務で取り入れやすい状態を作りました。

GPTs作成のやりとり①
GPTs作成のやりとり②

3. 全社発表の機会を設けることで、やや強制的なアクションと承認機会を作る
デイリーチャレンジで一定の学習が終わった後は、成果発表会として全社に向けた共有会を設定。お題はこちらで個別に設定し、期日までに各自発表会に向けて資料をまとめてもらうことで、デイリーチャレンジで学んだことを学び直す機会と、発表することでの承認機会を提供しました。

4. ある程度インプットが終わった後もやり続ける仕掛け
3までで生成AI活用は大きく前進しましたが、継続的に活用するため現在も月次で生成AIの活用事例共有会行っています。
日々の業務での活用事例をどんな粒度でもいいので1人1つ以上発表するルールです。
(ここについて別のメンバーが後日詳しく記事を書いてくれる予定なのでお楽しみに)

Notionに各自活用事例を書き溜め、月次で設定された日に発表を行う

成果について

最後に成果についてです。
定量的な成果は冒頭にお伝えした通り、全体で約1.4倍程度制作キャパを広げることができました。
また、メンバー全員が、学びを通じて自身のスキルが向上する楽しさを改めて実感できたことで、チーム全体の学びに対する柔軟性も養われました。 学びへのフットワークが軽くなり、更に新しいことへトライするなど副次的な効果も得ることができています。

実は、現在はChatGPTからステップアップしてDifyを学び始めたり、生成AIに留まらずクリエイティブ制作の基本をチームで学び直したりなど、同じフレームワークを活用し更なるパフォーマンス向上を目指しています。

最後に

これまで、日々忙しい中で新しいことを学ぶことを取り入れることは非常に難易度が高いと考えていました。(特にテクニカルな内容になればなるほど拒否反応が…)
ですが、前述の通り、ある程度フレームワークを整え活用することでそれほど負担なく大きな成果を得ることができます。
今回の記事の内容が、これから新たなことにチャレンジする方にとって少しでもヒントになるとうれしいです。

今回の記事ではBiz視点でお話しさせてもらいましたが、エンジニアメンバーの並走があってこそできたことなので、こちらの記事も是非一緒に読んでください🤝

それではみなさん、良い生成AIライフを過ごしましょう〜👋

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