妊活レポ①事実を淡々と編PCOS/中隔子宮
晩婚なので、拭いきれない
「私、産めるのかなぁ〜」という不安🫨
入籍前に、ブライダルチェックとして妊活クリニックを受診していました🏥
入籍後は、親と同居ということもあり、それなりにバタバタ。
先日ようやっと結果を聞きに行ってきたので、今回はそのときのレポを書いていきたいと思います🐶
※この記事は「薬剤師として正しい妊活情報を教えます!」というより、患者としての体験レポです。医療的な判断は主治医の説明を優先してください。
私たちの前情報(ざっくり)
私:35歳女性🐶
PCOS疑いとして温経湯内服中/エコーで中隔子宮(中隔奇形)の診断で、精査目的でMRI撮影済み夫:31歳🐕🦺
次回受診で精液検査予定(前回はB型・C型肝炎などの採血)
診断結果の前に:PCOSと中隔子宮を調べたメモ
(興味ない方は飛ばしてください🐾)
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の診断基準(JSOG 2024)
日本産科婦人科学会の改定資料では、PCOSは原則として 1〜3をすべて満たすことで診断します(※類似疾患の除外が前提)。
1)月経周期異常
無月経/希発月経/無排卵周期症のいずれか。
2)多嚢胞卵巣(PCOM)またはAMH高値
PCOM:超音波で小卵胞が多い所見(目安:少なくとも一方で2–9mmの小卵胞が多数など)
AMH高値:PCOMの代わりに使用可能(測定時期の制限なし)
エクルーシス(ECLIA)のカットオフ20–29歳:4.0 ng/mL
30–39歳:2.8 ng/mL
※ただし「AMH高値だけでPCOSは診断できない」「AMH測定は必須ではない」と明記されています。
3)アンドロゲン過剰症 または LH高値
血中アンドロゲン高値/多毛など
LH高値は測定系(機器)でカットオフが異なります(資料に例示あり)。
ポイント
PCOSは「月経(排卵)」「卵巣所見(PCOM/AMH)」「アンドロゲン or LH」の3点セットで見る病態で、AMHは便利だけど補助的(PCOMの代替として使えることがある)という立ち位置です。
中隔子宮ってなに?
中隔子宮は、胎児期に左右のミュラー管が癒合したあと、子宮内腔中央の“隔壁(中隔)”が十分に吸収されずに残り、子宮の内腔が仕切られた形になる先天的な子宮形態異常です。
この形態は、研究としては 流産(特に妊娠初期)や産科合併症と関連があるとされ、ASRM 2024ガイドラインでも「関連があることを患者に説明する」ことが推奨されています。
中隔子宮は「流産リスクが高い」と言われる理由(RR2.65)
中隔子宮は、研究では妊娠初期の自然流産が増えることが示されています。
ASRM 2024ガイドラインでも、メタ解析の結果として「中隔子宮のある人は、妊娠初期流産の相対リスク(RR)が 2.65(95%CI 1.39–5.06)だった」とまとめられています。
日本の「不育症管理に関する提言」でも同様に、Venetisらのメタ解析として RR 2.65が引用されています。
ここで注意したいのは、RRは「何倍になりやすいか」の指標で、実際の流産率(%)は“元の流産率”によって変わることです。
たとえば、一般的に35歳の流産率を約20%と置くと、単純計算では「20% × 2.65 = 約53%」という“例”になります(※個人の流産率を断定するものではなく、あくまで「倍率の考え方」の説明です)。
※RR2.65は「中隔子宮があると流産が増えやすい」という統計的関連を示すもので、個人の妊娠経過を予言する数字ではありません。実際のリスクは年齢、既往、子宮の形(程度)、他の因子でも変わります。
中隔切除(子宮鏡下中隔切除)は有効?
中隔を切除して、妊娠転帰(流産など)を改善することを狙う治療がありますが、ここはガイドライン間でニュアンスが分かれます。
ASRM 2024:中隔子宮が流産・産科合併症と関連することを患者に説明することを推奨。
ESHRE 2023(反復流産RPL):限られた研究を踏まえ、流産率を下げる目的で“ルーチンに”中隔切除を行うことは推奨しない方向の記載。
→ つまり「やれば必ず良くなる」と言い切れるほどの強い証拠はまだ多くなく、状況に応じて個別判断になりやすい分野、という印象です。
医師から私への説明(うろ覚えあり・私の理解です🐶)


前回の経膣エコーでは卵胞が育っていて、月経不順もなく、LHの値からも、PCOSとは言いにくい
中隔子宮については、流産などの妊娠合併症リスクが上がる報告があるため、正常な子宮の人より流産リスクは高い可能性がある
中隔切除を行えば流産率が下がる可能性はあるが、絶対に下がるとは言えない
術後はしばらく妊活ができなくなる。年齢とともに妊娠率が下がることを考えると、手術を先にするか、妊活を先にするかは個人の判断
TSHが正常範囲内だが高めで、潜在性甲状腺機能低下症の可能性。妊活に影響することもあるため、内分泌内科へ紹介
私の今の気持ち
今のところ、手術はせず妊活を先行しようと思います。
MRIも撮りましたが、自分の中隔がどの程度なのか、正直ピンと来ませんでした。
(中隔子宮は定義や分類の話がいろいろあって、エビデンスもまだ発展途上な領域なのかな?という印象)
そもそも35歳の時点で流産率は上がりますしね。
次は 卵胞チェック→タイミング法 に進んでいくつもりです🐶🐾
今回は事実を淡々と書きましたが、
次は中隔奇形と診断された心情についても、
書いていきたいと思います。
おわり
病院薬剤師として、一般の方に知っておいていただきたい病気や薬のこと、仕事を通して感じる学びや悩み、結婚や母との同居生活、妊活、朝活など、暮らしの中での気づきを発信しています。少しでも興味を持っていただけましたら、フォローしていただけるとうれしいです🐶
