#0190_半導体を水で支える”栗田工業! 超純水事業で飛躍!
こんにちは、こーへいです。
今日は半導体産業を陰で支える企業”栗田工業”に注目!
じつは半導体って製造する際、大量のしかも超高純度の水を使うんです!
そんな水を供給しているの企業の一つが”栗田工業”!
この企業の決算をもとに、水の役割、今後の成長性をひもときます!
はじめに:見えない主役は「水」
半導体チップや装置の見出しが並ぶニュースの裏側で、実は“水インフラ”が静かに効いています。
栗田工業は水をつくる・きれいにする・くり返し使うを一気通貫で担う国内大手。
最新の2025年4–9月の決算は、売上1,982億円(+1.4%)/「事業利益」235.8億円(+11.1%)/純利益171億円(+15.0%)と堅調で、同期間として最高純利益を更新しています!
通期見通しは売上4,250億円/純利益363億円を維持。
中間配当は1株56円に引き上げ、通期配当112円を計画しています。

栗田工業ってどんな会社?
同社は事業の区分けとして
「エレクトロニクス(半導体等)」
「一般産業(化学・食品・自治体など)」
の2セグメントで公開。
半導体が属するエレクトロニクスでは、水処理設備の新設・改造に加えて、超純水供給などの“契約型サービス”(継続契約)や保全(メンテナンス)を積み上げるモデルが中核です。
足元は契約型サービスとメンテナンスが増加し。売上は横ばいながら収益は底堅い構図になっています。
なぜ伸びた?(半導体 × 超純水 × サービス)
エレクトロニクスでは、北米の半導体工場向けでビジネスが拡大。
あらたにつくられた半導体工場の新設ラインの立ち上げに合わせ、水設備の設計→据付→引き渡しが進み、売上計上が前に進んだことが寄与しました。加えて、超純水供給などの契約型サービスやメンテナンスが着実に増えています。
IRは「前の期に開始した超純水供給契約の増分が売上に寄与」と明記。
精密ツール洗浄は一部顧客の稼働率低下で弱かったものの、保守サービス関連の売上でカバーしました。
超純水の使いどころ(現場イメージ)
洗浄:露光・成膜・エッチングといった半導体製造における各工程の間に、半導体を形成する材料”ウエハー”の表面の細かなゴミを落とす
すすぎ:CMPという研磨工程の後に仕上げとして使う
装置・配管の清浄維持:装置本体の汚染を防ぎ、歩留まりを守る
こうした工程は増産=使用量の増加に直結。設備を入れて終わりではなく、保守契約(定検・部品交換)/薬品・消耗品の継続供給/遠隔監視と改善提案/再利用設備の増設といった継続サービスが、利益の下支えになっています!
現場の実感:超純水は“半導体の血液”
熊本の半導体材料営業として働く私としても、超純水は、半導体の製造だけでなく、私たち材料メーカーが高品質な材料を安定供給するうえでも“血液”なのだと感じます!
わずかなゴミが致命的不良に直結する世界では、限りなく純度の高い水を大量かつ連続的に使い続けることが前提。
材料製造の希釈・洗浄・設備洗い出しなどでも超純水は常に必要です。
だから、超純水の供給・品質維持・再利用まで握る企業は、構造的に強い。AIブームで新工場が増える今、世界的な超純水需要の拡大はしばらく続くとみています!
※参考:超純水関連市場の拡大予測。半導体・電子向けを主牽引に2025–33年で年率4.7%成長の見立ても)
生活者にどう効く?(供給・価格・地域資源)
水がきれい=ムダが減る=品質が安定。この連鎖で、
供給の安定:在庫切れ・納期遅れの発生確率を下げる
コストの低下:歩留まり改善が原価を押し下げ、PC/スマホの“値ごろ感”につながる可能性
地域の水資源を守る:リサイクル設備の導入で取水圧力を下げ、持続的な操業に寄与。環境にも好影響です!
こうした“縁の下の進歩”が、私たちの買いやすさ・使いやすさを静かに支えています。
中長期の注目点
受注の厚みとタイミング:上期は連結受注が微減。大型案件の反動がある一方、半導体向けは契約型サービスの積み増しが続く。“受注→売上化”のタイミングを見極めたい。
サービス比率の推移:超純水供給・メンテ・薬品などの継続売上がどこまで増えるか。利益の質の改善に直結します。
地域分散:北米の新設工場群の本格稼働で、装置の据付→運用サービスへのスムーズな収益以降にどう厚みが出るか。
投資と減価:水供給サービス/精密ツール洗浄向けの投資は抑制気味、一方で減価償却は増加傾向とのことです。投資と収益化のバランスが必要になってきています。
まとめ
超純水は半導体の“血液”。洗浄・すすぎ・装置清浄などで常時必要。
栗田工業は設備+継続サービス(供給・保全・薬品・監視・再利用)を重ねるモデルで、上期は最高純利益。
北米の新半導体工場群の立ち上げとともに、契約型サービスの積み上げが収益の安定化に効いている。
生活者には、供給の安定・価格の納得感・地域の水資源保全として返ってくる。
AI増産の波が続く限り、超純水の必要数量は構造的に増えるはずです。 私たちの身近なデジタル体験を、見えないところで支える“水の産業”に引き続き注目したいですね!
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