【第2話】9億円を集めたクラファンディングの裏側― 大阪から全国へ広がった理由
■ 緊急事態宣言、営業停止
2020年、コロナ禍。
飲食店には事実上の営業停止が求められました。
「売上がゼロになる」
「家賃が払えない」
「来月まで持たない」
こうした相談が短期間で一気に押し寄せました。
■ 個別支援では間に合わない
1店舗ずつ対応していては、到底追いつきません。
そこで考えたのが、
団体としてまとめて支援するクラウドファンディング
でした。
■ 必要だったのは「信頼できる窓口」
参加店舗を受け付け、
安心して参加できる仕組みが必要でした。
大阪商工会議所に協力を依頼しましたが、
当初は積極的ではありませんでした。
前例がなく、リスクが読めなかったからです。
それでも説明を重ね、
参加受付窓口として協力
していただけることになりました。
■ 次に必要だったのは「仕組み」
個別案件の集合ではなく、
統一された枠組み。
クラウドファンディングのプラットフォーム
READYFOR に相談し、
専用の仕組みを作ってほしい
と依頼しました。
READYFORは特別チームを組成し、
法務面を含めて実運用可能な形に落とし込みました。
バラバラだった事業者の危機感を、
商工会議所という「信頼」と、
プラットフォームという「決済基盤」に接続する。
関係者全員が動ける状態を作る全体設計
を担いました。
■ 企画名は後から決まった
当初、この取り組みには名前がありませんでした。
構造を先に作ったためです。
READYFORの社員の方の提案で
「#みらい飯」
という名称に決まりました。
■ 大阪から全国へ
大阪で始まった取り組みは、
READYFORを通じて日本商工会議所へ共有。
その結果、
同じ仕組みを全国の商工会議所でも展開
できるようになりました。
👉 全国の「#みらい飯」一覧
https://readyfor.jp/pp/miraimeshi
■ しかし最初は伸びなかった
開始から約1週間、
支援はほとんど増えませんでした。
理由は明確です。
対内向けの発信しか行われていなかった(参加店舗募集など)
からです。
■ 現場が動かなければ広がらない
そこで私自身が各店舗を訪問し、
参加店舗同士で協力する
全体として動く
自ら発信する
ことを呼びかけました。
■ 参加者が主体になると流れが変わる
店舗が動き始めると、
顧客への呼びかけ
SNSでの発信
店舗同士の相互支援
が一気に増えました。
■ 3週間で約2,000万円
当時としては前例のない規模でした。
この結果がテレビで報道され、
「大阪で快挙。全国でも参加可能」
と紹介されたことで状況が一変します。
■ 全国へ連鎖
まだ実施していなかった地域でも、
商工会議所への相談
参加希望
横展開の要望
が相次ぎました。
■ 各地で派生プロジェクトが誕生
飲食だけにとどまりません。
👉 鳥取県
クラウドファンディングみんなで応援「とっとり券」
https://readyfor.jp/projects/minnadeouen-tottoriken
👉 大阪府堺市
理美容室応援プロジェクト「チョキっと!みらい髪」
https://readyfor.jp/projects/miraigami
他にも様々な派生型プロジェクトが生まれ、業種を超えた支援モデルへと拡張しました。
■ 最終的な規模
「#みらい飯」関連:約9億円
派生含む:約15億円
しかも一時的ではなく、
約2年間、全国各地で継続
しました。
■ 成功の理由は商品ではない
特別な商品があったわけではありません。
共通していたのは
■ 未来につながる騒ぎ
が生まれたことです。
■ 支援は個人ではなく関係性から起きた
店舗と顧客
地域と住民
団体と事業者
既存のつながりが同時に動いたことで、
■ 社会的な動きになった
と言えます。
■ 新規顧客はどうなったのか
結果として、
それまで接点のなかった人たちも
多数参加しました。
しかし最初から
新規顧客獲得を目的にしたわけではありません。
■ 未来につながる騒ぎが生まれた結果です
参加者が増える
↓
話題になる
↓
報道される
↓
さらに参加が増える
この循環が生まれると、
新規顧客が自然に流入します。
広告で獲得した顧客とは質が異なります。
■ 規模は違っても同じことが起きます
一つの店でも、
一つの商品でも、
一つの挑戦でも、
未来につながる騒ぎは生まれます。
実際に、無名の個人や小さな店舗の挑戦が
大きな支援の輪に広がる例は珍しくありません。
■ ただし、放っておいて起きるものではありません
多くの場合、
誰にも知られない
初動が弱い
支援が伸びない
静かに終了する
という結果になります。
■ 成功と失敗の分かれ目
それは
公開前の設計
です。
■ 次回予告
企業・団体のクラウドファンディングは
「良い企画」だけでは成功しません。
多くの場合、
公開前の段階で結果はほぼ決まっています。
次回は、
■ なぜ企業のクラファンは失敗するのか
■ 500万円以上が止まる本当の理由
について具体的に解説します。
■ 公開前チェックを希望される方へ
もしあなたのプロジェクトが
本気で成功させたい
失敗できない
公開時期が決まっている
場合、準備不足のまま公開するのは危険です。
公式LINEでは、
✔ 見落としがちな致命的ポイント
✔ 成功確率を下げる要因
✔ 公開前にやるべき最優先事項
を個別にお伝えしています。
多くの方が「準備が整ってから相談しよう」と考えます。
しかし実際には、準備不足のまま進めてしまい、
公開直前や公開後に取り返しがつかなくなるケースが少なくありません。
最も効果があるのは、構想段階での相談です。
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