桜とともに届いた便り
「美し国、三重」
"クロネコヤマト三重県サービスエリア"
モノクロの県の地図に、主要な地名が記載された紙が目を引いた。
聞いた事のある地名がたくさんある。知っていても何県かは知らなかったり、場所まで知らなかったところばかりだった。
地図が好きなので、しばらくそれだけで楽しんでいた私だった。
その紙が添えられて入っていたのは、匿名サービスで届いた、すてきな贈り物だった。
noteを始めて少しした頃、おすすめで見つけた彼女の文章に惹かれて、過去記事などもさかのぼって読んだ。
今ではコメントをやりとりさせてもらったりもしている。
ある時、彼女が有料記事を初めて書き、私は読んでみたくなった。理由なども明確に書かれていて応援する気持ちもあった。
コロナ社会になってから、本当に使いたいものにはお金を使おうと思うようになった。読みたい、応援したい、その気持ちを諦めなくてもいいのではないかと思うようになったのだ。
今回は、そのお礼ということで、贈り物をいただいた。
封筒には、千代紙とおりがみで作られた はかまの形のポチ袋が入っていた。
丁寧に細かく折られた小さな紙。
色や柄の組み合わせもかわいい。
襟の縁にも色を細く入れたり、工夫されている。
時間をかけてあれこれ考えながら製作する彼女の姿を想像した。
ぴったりのサイズの透明な袋に入れてあるのが、本物の「売り物」とはこういうことなのだな、と感じた(この手作りポチ袋はメルカリで購入することができる)。
一緒に、使い方を書いた紙が入っている。手描きのイラストも描かれていて、スクリーントーンを使っているのを見て、マンガを描く人なのだなぁと思う。
それから、お手紙が入っていた。
家族以外から手紙をもらうのは10年振りだった。
遠く群馬に住む下の妹には、ときどき何か送るついでに書いて送り合っているが、友達でも年賀状以外出せなくなってしまった。
私には書きたい気持ちがあっても、相手が筆まめじゃないと迷惑に感じるのではないか、忙しいのに返事を書くプレッシャーを与えてしまうのではないか、と結局LINE、メールになってしまう。
だから、手書きのお手紙がとてもうれしかった。
到着とともに札幌で桜が満開になった。
山にはこぶしが咲き、庭では木蓮、道端には水仙も咲いている。
長かった冬が終わる。
