1997年1月30日のAphex Twin (リチャード・D・ジェイムス)、ライブアクト、Live.PAとしての初来日ツアーの初日、大阪ベイサイドジェニー でのライブのレビュー。(ベイサイドジェニーは南港ではありません。天保山です)

1997年4月25日発売『Quick Japan』第13号(太田出版)に掲載されている、1997年1月30日大阪ベイサイドジェニー でのAphex Twinのライブのカラー写真。例の熊の着ぐるみ2体がステージ上で踊ったり、暴れたりしている風景。オーディエンスの中にも着ぐるみはいたので、大阪公演は4体ほど熊の着ぐるみが現れた。
1997年4月25日発売『Quick Japan』第13号(太田出版)に掲載されている、1997年1月30日大阪ベイサイドジェニー でのAphex Twinのライブの写真。
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🔷ベイサイドジェニー について

まず、Bayside Jennyはクラブ、ライブハウスとしては中〜大くらいの大きさで、ネットで他の人も書いてるけど、とにかく音響が良かった箱だった。
湾岸倉庫を改築したCLUB、ライブハウスだったから、天井が異常に高くて、2階建構造だったのに、音響はかなり良かった箱だったな。
収容人数は1200人とか書いてる記事(タワーレコード)もあるけど、二階建て構造だってことを忘れてるのね…みんな記憶が曖昧すぎるんだよ。
ネットでは「ベイサイドジェニー は南港にあった」と言ってる人は山ほど居てるけど、ベイサイドジェニー は真反対の築港寄りだからね。
余裕で1800人は入るし、超満員なら約2000人は入るキャパシティだった。

🔷ライブの様子(前座)

サポートアクトは_
DJ:Grant
LIVE:CYLOB
前座と言っても、もうただPAの調整とサウンドシステムを温めるだけの役割で、可哀想になってくるくらいの小さな音でスピンさせられてて、踊ってる人はあんま居なかった。

🔷Aphex Twinの登場

ステージ上に寝転べるくらいのソファーが置いてあって、リチャード・D・ジェームスがソファーに寝そべりながら、ひたすらノートパソコンを弄ってるだけというシュールな絵で、ライブ後のインタビューで読んだけど自作のノートパソコンだったらしい。

一曲目がPulsewidth。
音源ではそんなに強くない曲だけど、ハイハット&イントロのパッド音が流れた瞬間に「あれ?」ってなった。音源で聴いてる音とは別次元の色彩豊かな音色と音域だったのでオーディエンス達は面食らった感じ。
音源からは全く想像出来ない音で、こんなに緻密に計算というか、一音一音に拘って作曲してるのかよって感じだった。

もう、そのハイハット音だけで、会場は大歓声の嵐で、この時点で会場の空気はリチャードが掌握しているので、別にリチャードが煽る必要もなく、黙々とノートPCを弄ってる。終始一度も会場を見たことはない。
リチャードは、音源では弱い曲であるPulsewidthでブチかませることを分かった上であえて一曲目に持ってきたんだよね。
たった数音で完璧に自分の世界に引き込んでいって、そっからは終始独壇場だった。もう異次元の世界だよ。
音源でも十分天才だけど、ライブで聴いたら一音一音が天才なんだよね。
「天才」ってやつをまざまざと見せつけられた感じだった。
ほぼ暴力に近いね。

で、Pulsewidthはイントロの途中からバスドラの四つ打ちが入ってくるんだけど、音源ではかなり弱いキック音で一般的なCLUB仕様の踊らせるテクノのキック音のインパクトは皆無だけど、会場で聴いたら、今まで経験したことのない深い音で、オーディエンスの想像を遥かに超えてきた音圧だから、もうオーディエンス達はなんか考えるとかそんな領域ではなく、本能的というか身体が勝手に反応しまうという感じで、その瞬間に約2000人ほど入ってた超満員の会場全体が文字通り爆発的に揺れたな。
エグい光景だった。

途中で大きな_2mくらいある大きなゴム製のカラフルなバルーンが何個か会場に放りこまれ、みんなでそのバルーンを叩いて移動させて遊んでた。
で、Donkey RhubarbのMVに出てくる、例の熊の着ぐるみが達が会場内に数体現れて、変な踊りをして、会場を沸かせた。その後ステージ上に上がって踊ってたね。
会場は尋常じゃない盛り上がり方だったけど、最後までリチャードは一度も会場を見ることがなかった。

🔷実は伝説の大阪公演

大阪公演はそれくらい爆発的な盛り上がり方だったので、1997年4月25日に発売された『Quick Japan vol.13』(太田出版)で、1997年1月30日の大阪ベイサイドジェニー でのライブが「生涯で二番目に良かった」と、リチャード・D・ジェームスは言っている。
Quick Japanの写真添付しとく。(貴重な資料だから感謝してね)

1997年4月25日発売『Quick Japan』第13号(太田出版)に掲載されている、1997年1月30日大阪ベイサイドジェニー でのAphex Twinと山塚アイの対談。
ここでリチャード・D・ジェームスは1997年1月30日の大阪ベイサイドジェニー でのライブが「生涯で2番目に良かった」と発言している。

🔷僕は10代のちびっ子の頃から、年齢を誤魔化して、コンサートやライブのローディの仕事をしてたから、100回以上色んなアーティストのライブを見てきたけど、その中でもAphex TwinのライブがぶっちぎりでNo. 1。別次元だよ。
2位はJeff Beck、3位はMetallicaで、4位以下は順不同って感じで、もし入れるとするなら、やはり僕の音楽ルーツの原点であるS.O.B、そしてNAPALM DEATH。あとDaisy Chainsawもエグかったな。Jeff Millsはトータルで4回見てるけどまあ凄いのは言うまでもない。

逆に「金返せ!」と思ったのは、Sonic Youth、Nirvana、Lenny Kravitz、Sex Pistols(再結成時)あたりかな…もっと居るけど。
酷いなんてもんじゃなく、クラッシックの演奏会を観てるような感じだったね。
Sex Pistolsなんか途中で帰ったもんね 笑


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