【実額シミュレーション】月15万円の支出でクレジットカード3枚を比較|戻りは750円〜3,150円
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※記載の還元条件は2026年8月時点で各カード公式サイトを確認したものです。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。
前回、還元率だけで選ぶと損をするという話を書きました。今回はそれを数字で確かめます。
先に結論を言うと、同じ月15万円の支出でも、戻りは750円から3,150円まで4倍以上開きます。差を作っているのはカードのスペックではありません。
前提:ある月の支出内訳
比較のために、次のような支出を想定します。ひとり暮らしで、自炊と外食が半々くらいの生活です。
カテゴリ: コンビニ / 月額: 15,000円
カテゴリ: スーパー・食料品 / 月額: 35,000円
カテゴリ: ファストフード・カフェ / 月額: 8,000円
カテゴリ: ネット通販 / 月額: 25,000円
カテゴリ: 携帯・光熱費 / 月額: 18,000円
カテゴリ: 交通費 / 月額: 12,000円
カテゴリ: 衣類・日用品 / 月額: 20,000円
カテゴリ: その他(書籍・趣味など) / 月額: 17,000円
カテゴリ: 合計 / 月額: 150,000円
この15万円をカード1枚に集約したとき、どれだけポイントが返ってくるかを計算します。
リクルートカード(通常1.2%)
どこで使っても1.2%なので、計算は一瞬で終わります。
150,000円 × 1.2% = 1,800ポイント
条件も例外もありません。強いのはこの単純さです。
ただし電子マネーチャージには上限があり、そこを多用する場合は下がります。今回の想定には含めていません。
この「条件を覚えなくていい」という性質は、1枚目のカードでは特に効きます(はじめての1枚で見るべき4つの判断軸(近日公開))。
三井住友カード(NL)(通常0.5%+対象店7%)
対象店とそれ以外に分けます。7%が効くのは、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を使った場合です。
区分: 対象コンビニ(セブン・ローソン等) / 金額: 15,000円 / 還元率: 7% / ポイント: 1,050
区分: 対象飲食店(マクドナルド・サイゼリヤ・ドトール等) / 金額: 8,000円 / 還元率: 7% / ポイント: 560
区分: それ以外 / 金額: 127,000円 / 還元率: 0.5% / ポイント: 635
区分: 合計 / ポイント: 2,245
リクルートカードを445ポイント上回りました。通常還元率は半分以下なのに、逆転します。
ただし前提があります。 コンビニ・カフェの23,000円を、すべてスマホのタッチ決済で払った場合の数字です。現物カードを挿して払うと、この23,000円も0.5%になります。
現物カードで払った場合を計算してみます。
150,000円 × 0.5% = 750ポイント
リクルートカードの半分以下まで落ちます。同じカードで、決済方法を変えるだけで3倍近い差がつきます。
条件付き高還元のカードは、条件を満たさない支出を別のカードに逃がすと取りこぼしが減ります(2枚持ちが合理的になる条件(近日公開))。
エポスカード(通常0.5%+優待)
ポイントだけで計算すると、
150,000円 × 0.5% = 750ポイント
最下位です。ここで終われば「還元率の低いカード」という結論になります。
ただしエポスカードの本体は優待のほうです。この想定に、次のような行動を足してみます。
- マルイの10%オフ期間に、衣類・日用品の20,000円分を買う → 2,000円の値引き
- イオンシネマに月1回行く(エポトクプラザ経由で1,400円) → 一般料金との差額分。ここでは控えめに 400円 で計算します
合計2,400円。ポイント750と合わせると、実質的な戻りは3,150円相当になります。
ここに挙げた以外にも優待は約1万店あります。自分の生活圏にいくつ当てはまるかで金額が変わるので、公式のエポトクプラザで対象を確認すると自分の数字が出せます。優待だけを年間で積み上げた試算はこちらの記事にまとめました。
もちろんこれは「マルイに行き、映画を観る人」の数字です。どちらもしない人にとっては750ポイントのカードのままです。どういう人が外すべきかは向いていない4つのケース(近日公開)に書きました。
優待の対象施設は入れ替わるので、自分の生活圏にどれだけ当てはまるかは公式で確認してから判断するのが確実です。→ エポスカード公式サイトで優待内容を確認する
結果を並べる

カード: エポスカード / 戻り(相当額): 3,150円 / 前提条件: マルイ利用+映画月1回がある場合
カード: 三井住友カード(NL) / 戻り(相当額): 2,245円 / 前提条件: コンビニ・カフェをスマホタッチ決済で払う場合
カード: リクルートカード / 戻り(相当額): 1,800円 / 前提条件: 条件なし
カード: 三井住友カード(NL) / 戻り(相当額): 750円 / 前提条件: 現物カードで払った場合
カード: エポスカード / 戻り(相当額): 750円 / 前提条件: 優待を使わない場合
同じ15万円でも、750円から3,150円まで4倍以上の開きが出ます。 そして開きを作っているのはカードのスペックではなく、使う人の行動です。
この計算から言えること
順位表は前提が変われば入れ替わります。だから「1位のカード」を探すより、自分の前提を先に確定させるほうが早いです。
確認する順番はこうなります。
1. 支出の上位カテゴリを3つ書き出す
2. スマホ決済に切り替えられるか考える(切り替えられないなら条件付き高還元は候補から外す)
3. よく行く店の系列を確認する(マルイ、イオン、特定のコンビニなど)
4. その上で、自分の数字を当てはめて計算する
この4つを埋めると、候補は2枚くらいまで絞れます。そこまで来れば、あとはどちらでも大差ありません。
比較記事の順位をそのまま信じるより、自分の支出を1回だけ計算するほうが、結果的に納得のいく選び方になると思います。
支出の計算はここまでですが、資産側(仮想通貨など)の損益計算は別の話です。 そちらは姉妹メディアで扱っています → 仮想通貨の損益計算を手計算してはいけない理由(損益計算ラボ)
補足:この試算で使わなかった要素
計算を単純にするため、次の要素は含めていません。実際にはこれらも効きます。
- 海外旅行傷害保険 — エポスカードは年会費無料で付帯しますが、2023年10月から利用付帯です(適用条件はこちら)
- 入会キャンペーン — 時期によって変わるため、公式サイトで確認してください
- ゴールドへの招待 — 一般カードの利用実績に応じて招待があり、招待経由なら年会費が永年無料になります(その順番はこちら(近日公開))
- マルイの10%オフの開催時期 — 年4回。買い物を寄せられるかで金額が変わります(次回の日程と申し込みの締切(近日公開))
この記事のまとめ
- 同じ月15万円でも、戻りは750円〜3,150円まで4倍以上開く
- 差を作るのはカードのスペックではなく、決済方法と優待を使うかどうか
- 三井住友カード(NL)はスマホのタッチ決済でなければ0.5%のまま
- エポスカードは優待を使う人だけが上位に来る
自分の支出で計算してみて、優待型が噛み合いそうなら、エポスカード(年会費永年無料)の詳細を公式サイトで確認するのが次の一歩になります。申し込み条件そのものはこちらに整理してあります。条件は変更されることがあるので、必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。
