こだわり抜いた黒の感覚🐦⬛長谷川潔展
パナソニック汐留美術館で開催中の長谷川潔展に行ってきました。
展示室内は撮影不可なので、写真はありませんが、とても良かったです。
技法の試行錯誤、他の芸術家からの影響や思想の変遷が時系列でわかりやすい展示でした。
私が知っていたのは、チラシにもなっている「時 静物画」だけでした。(小鳥と円のやつ。横浜美術館で観たと思います)
これはほぼ最晩年の作品で、ここに至るまでの、創作に関わる悟りや気づきが興味深かったです。
ある朝、長谷川潔が画題に使えそうな草や石を探して散歩していたところ、一本の樹木が「ボン・ジュール!」と語りかけてきたのだそうです。
彼は、石や植物などの物も、波長を合わせれば気持ちがわかるという悟りを得たのでした。
また、一木一草、虫、魚、深く観察するほどにそこに神を見て、すべては等しく存在すると悟ったのです。
技法としては、晩年に回帰したメゾチント(マニエール・ノワール)がやはり素晴らしい。
かつて、ただの複製技術で、写真の出現とともに廃れてしまった技法を蘇らせ、唯一無二の芸術性、思想性の高い作品を生み出しました。
日本人として「書」に親しんでいた経験からくる黒へのこだわり。
モチーフの「可愛らしさ」は日本人ならではの感性だと思いました。

実施日:7月14日(火)、7月16日(木)、7月24日(金)、8月4日(火)、8月6日(木)、8月24日(月)、9月14日(月)
各日先着200名様
これは欲しい! と、貰える日を狙って行きました✌️

周りの緑が映って、鳥ちゃんたちが黒の世界から外へ飛び出して来たみたい🌿

さて、蛇足ですが……
メゾチントといえば、私、以前ワークショップで一度だけ体験してみたことがあります。
多摩美の先生が講師で、下絵を描くところから刷るまで3時間くらいだったと思います。普段優秀な学生さんたちを相手にしているせいか、説明は一回しか言わないyoって感じでした(;´д`)

たくさん削ったところが刷った時に明るくなります。

この「黒」がいいんですよね〜
版画って、いいですね〜
