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三人の忍びの集い

忍ぶれど  色に出にけり  我が恋は
ものや思ふと  人の問ふまで  
(平 兼盛)

忍ぶれど……
   忍ぶれど……
           シノブレッド……

三月某日  都内某駅不忍口しのばずぐちに、シノブレッドは降り立った

待ち合わせ場所に凛と佇む一人の女性
すぐにわかった

ピンク!
レッド!

二人はひしと手を取り合う
どれくらい前から待っていたのかピンクの手が冷たい
レッドは電車から降りたばかりのあたたかい手でピンクの手を温める
ピンクとレッドはハグし合った

そこへブラックが現れた
ブラックとはとくに熱い抱擁はなかった


予約していた和食の店へ
ピンクとレッドは数あるメニューの中から
「塩麹味に目新しさはないけれど、今日は寒いから刺身類は冷えるしね」
と、まったく同じ思考回路で同じ豚肉のメニューを選んだ
ブラックは天麩羅と刺身を選んだ
三人一緒になったら給食になってしまうところだったのでブラックは違うメニューで良かった

食事の後、スタエフライブ配信をすることになった
これはブラックがやりたいと前から言っていたことだ
始め雑音がひどかったが、なんとか聴けるようになった
ブラックはとても真面目に一生懸命配信していた
話が一段落したとき、ピンクとレッドにも何か話すよう言ってきた
レッドは言った

「お腹がいっぱいで眠い」

#なんのはなしですか

ピンクとレッドは、まるで正月に親戚の家に連れて来られた子どものように、なんのしがらみも責任もない自由でリラックスした心地になっていた


デザートに、ピンクとレッドはすだちシャーベット、ブラックはバニラアイスを頼んだ
深さのない皿、これはすぐ食べないとダメなやつ
ピンクとレッドはすぐに「いただきまーす」と言って食べ始める

ブラックは次なる構想の実現にむけて着実に仕事をこなしている
ブラックが個人的に1枚だけつくった「なんのはなしですかTシャツ」に、路地ウラーのサインをあつめてコニシ木の子課長に進呈するという計画だ
配信しつつ、サインの準備を進める

書きあがった三人のサイン

そうこうしているうちに、ブラックのバニラアイスは溶けてしまった

配信にまったく協力しようとせず、さっき話していたことも忘れてしまう超マイペースでただただリラックスしていたピンクとレッド
ひそかに出張に持参したTシャツに、はじめの一歩を刻んだブラック
三人それぞれの充実した思いを胸に、不忍口をあとにしたのだった


夜はブルーがスタエフライブをやっていて、オレンジ、ピンクとその日の話ができた。
写真を撮り忘れたことを言ったらブルーに似顔絵を頼まれたので描いてみた
記憶だけで描くのは難しい
人間は見ているようで見ていない
ブラックはメガネかけてたっけ?正面に座っていたというのにこの曖昧さ
ピンクがどんな服だったのかまったく見ていなかった
隣だったからにしても観察力ゼロだ
ただただ笑ってばかりだった。

楽しい機会をつくってくれたブラック、ありがとう
初めて会った瞬間から旧知の友のように接してくれたピンク、ありがとう
オレンジ、ブルー、いつか会いましょう


路地裏戦隊シノブンジャー
シノブレッド


りーもさんのオフ会記事  ↓


シノブンジャーのはじまり ↓


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