キャンプ場集客向上|ソロキャンパーは静かに孤立している――その構造を変えると売上はどう動くか
僕は本当は、デュオが好きだ。
焚き火を挟んで、他愛もない話をする時間が好きだ。
お酒を飲みながら、ああでもないこうでもないと言いながら、ワハハと談笑する。
あの時間が、いちばん好きだ。
でも仕事柄、キャンプ場を勉強視察するために、ソロで行くことが多い。
正直に言うと。
話し相手がいなくて寂しい。
キャンプ場の様子は確認した。
テントも張った。
焚き火もつけた。
ビールをちびちび飲む。
やることは、一通りやった。
そのあと、時間が余る。
手持無沙汰の時間が、多すぎる。
気づけば、TVerやNetflixを見続けている。
でもそれは、キャンプでやりたかったことじゃない。
家でできることを、わざわざ外でやっている。
今の多くのキャンプ場は、区画で完結する設計になっている。
すべてが自分の区画で完結する。
人が自然に交差する場所がない。
その結果、静かさと引き換えに、孤立が生まれている。
私は、こうした「ゆるやかな交差」が生まれる場所を、コミュニティ・ラウンジと呼んでいる。
ただし、これはテーブルを置けば成立する施策ではない。
・いつ開催するか
・空気感をどう誘導するか
・最低限どのような設備が必要か
・スタッフの関わり方をどうコントロールするか
この設計を誤ると、場は簡単に崩れる。
この部分は、現地での設計と実装が必要になる。
売上はどう動くのか
まず、単体効果。
■ 保守的な試算
・毎週1回開催
・天候等で実施50%
・年間25回開催
・1回あたり10人参加
・キャンプ場利用料(入場料)4,000円
年間参加者250人。
このうち、
● 10%が1回リピート
→ 25人 × 1回 × 4,000円
→ 年間10万円
● 20%が年2回リピート
→ 50人 × 2回 × 4,000円
→ 年間40万円
単年で10万〜40万円。
10年で100万〜400万円。
ここまでは、あくまでラウンジ単体の試算。
しかし本質はここではない
コミュニティ・ラウンジは単独で完結する施策ではない。
これは「ハブ」だ。
① 物販のハブになる
人が集まる場所があると、
・飲み物
・軽食
・薪
・ブランケット
・レンタル品
が自然に動く。
サイトでは起きにくい「ついで消費」が起きる。
② レンタルのハブになる
ラウンジで会話が生まれると、
「それどこのギアですか?」
「ちょっと試してみますか?」
が起きる。
レンタルは、体験接点があると動く。
③ 連泊のハブになる
「明日もここでやるんですか?」
この一言で、連泊が決まることがある。
孤立状態では、連泊は起きにくい。
つまり
ラウンジ単体で年間10万〜40万。
しかし、物販・レンタル・連泊と結びつくと、売上への波及は、別次元になる。
だからこれは、単独施策ではなく、「売上構造の結節点」だ。
キャンプ場経営は、単年勝負ではない。
小さな改善を、積み上げられるかどうか。
単年で見るか。
10年で見るか。
どちらの時間軸で判断するか。
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