見出し画像

川沿いキャンプでギアが全部濡れた夜。Sea to Summit・ORTLIEB の防水バッグを調べた結論

川沿いに張ったタープが最悪の判断だった

夕立が来るとは思ってなかった。

川沿いのサイト。水辺が近くて景色が最高だったから、そこにタープを張った。夕方まで晴れていたから、雨具は袋から出さずにいた。

夕方18時。空が急に暗くなって、10分後にはバケツをひっくり返したような雨が来た。

タープがあるのに、荷物が全部濡れた。バックパックにカバーを掛けていなかったからだ。着替えも財布もモバイルバッテリーも、全員びしょ濡れ。テントに逃げ込んだけど、その頃にはもう手遅れだった。

「防水バッグ、買えばよかった」。濡れたジャケットを絞りながら思った。あの夜から、防水バッグをひたすら調べた。

防水バッグの「防水度」の正しい読み方

まず知っておくべき話がある。防水バッグには大きく2種類の構造が存在する。「溶着接合+ローリングトップ」と「ジッパー式」だ。

ローリングトップ構造は、袋の口を何度も折り畳んでクリップで固定する方式だ。口から水が浸入しないため、完全防水に近い性能を出せる。登山・カヤック・川遊びで使われているのはほぼこの構造だ。

IPX規格も確認しておきたい。IPX6は「強い水流に耐える」、IPX7は「30分の水没に耐える」、IPX8は「継続的な水中」に対応する。キャンプの雨・川遊びレベルならIPX6〜7で十分だ。

注意が必要なのは、100均で売られている「防水バッグ」はジッパー式がほとんどで、強い雨や水没には耐えられないものが多い。スペックシートで構造を確認することが大事になる。

Sea to Summit Ultra-Sil Dry Sack|軽さ最優先なら迷わずこれ

オーストラリアのアウトドアブランド「Sea to Summit(シートゥサミット)」のUltra-Sil Dry Sackは、重量わずか36g(8L)という驚異的な軽さが特徴だ。

素材は超薄手のシリコンコーティングナイロン。折りたたむと手のひらサイズになる。バックパッカーやUL(ウルトラライト)志向のソロキャンパーに定番のアイテムで、テントのスタッフサックやシュラフのインナー袋として使っている人が多い。

ただし注意点がある。素材が薄いため、尖ったものや岩との接触でパンクするリスクがある。石の多い川岸での使用や、重いギアの直接収納には向かない。「軽い衣類・寝袋カバー専用」として使うのが正解だ。

口はロールトップ式で、3回以上折り畳んでバックルで固定する。実際に使った人のレビューでは「大雨に1時間当たっても中身は完全に乾いていた」という声が多く、防水性能は信頼できる水準だ。

価格は2,000〜3,500円(容量によって異なる)。重さを削りたいが防水性も欲しいという人の、最初の選択肢になる製品だ。

ORTLIEB Dry Bag PS10|耐久性で選ぶなら30年の実績がある

ドイツ生まれの防水バッグブランド「ORTLIEB(オルトリーブ)」は、カヤックや自転車ツーリング界では30年以上使われてきた実績がある。Dry Bag PS10は、ソロキャンプでも使いやすい代表製品だ。

素材は210Dナイロン。Ultra-Silより厚みがあり、岩や地面に擦れても傷みにくい。溶着接合で縫い目がないため、縫い目からの浸水がゼロだ。ローリングトップを3回巻いてバックルで固定する構造で、IPX6相当の防水性を確保している。

7Lモデルの重量は約88g。Ultra-Silより重いが、耐久性が段違いに高い。サイズは1.5Lから60Lまで揃っており、用途に合わせて選べる。

価格は7Lで3,500〜4,500円程度。決して安くはないが、1本買えば5年以上使えるという耐久性を多くのレビューが証明している。コスパで言えば悪くない選択だ。

向いているのは、「ギアをまとめて守りたい。多少重くてもいい」という人だ。焚き火グローブ・着替え・食材を1袋で守りたいなら、こちらを選ぶのが正解になる。

防水バッグは「目的別に複数持つ」が最強の使い方

調べてわかったことがある。防水バッグは1種類だけ買っても役割が偏るという事実だ。

理想的な使い方はこうだ:

着替え・寝袋などの軽量衣類→ Sea to Summit Ultra-Sil(軽さ優先)

財布・モバイルバッテリー・充電器などの重要品→ ORTLIEB Dry Bag PS10(耐久性優先)

バックパックの中を「衣類袋(Ultra-Sil)」と「電子機器袋(PS10)」に分けて収納すれば、バックパック自体が濡れても中身は無傷という状態を作れる。バックパックカバーは補助であって完全防水にはならない。この組み合わせが防水対策の正解だと思っている。

向いてる人、向いてない人

Sea to Summit Ultra-Sil が向いてる人

  • UL志向で重量を1g単位で削りたい人
  • デイキャンプや日帰り登山でサブ袋として使いたい人
  • シュラフ・寝袋・衣類の防湿袋として使いたい人

ORTLIEB Dry Bag PS10 が向いてる人

  • 川沿い・湖畔など水辺に行くことが多い人
  • 連泊で荷物が多い・重要なギアを確実に守りたい人
  • 1本で5年以上使いたい人

どちらも向いてない人

  • 完全水没が想定される沢登り・カヤック→ ロールトップ2重巻き+専用防水ケースが必要

リサーチした限り、まず1本から買うなら ORTLIEB PS10 の7Lが最初の答えだと思う。価格は高めだが、川沿いでも山でも使えて外傷にも強い。着替えは100均の防水ポーチで代用しながら、重要品だけ守るという使い方から始めるのが現実的だ。

まとめ:防水バッグは保険じゃなく必需品だ

防水バッグをキャンプに持って行くのは「保険」ではない。川沿い・湖畔・梅雨シーズンのキャンプでは、防水バッグがない状態が「準備不足」だ。

「次のキャンプで買えばいい」と思っているうちに、モバイルバッテリーが死ぬ。財布が濡れる。着替えがなくなる。俺がそうだった。

選び方の結論は一言で言える。重量優先なら Sea to Summit、耐久性・安心感優先なら ORTLIEB。この2択で迷う必要はない。

あなたはキャンプで荷物を濡らしたことがある? どんなシーンで後悔した? コメントで教えてほしい。防水対策の「正解」を一緒に探したい。

いいなと思ったら応援しよう!